日本最古の飼い犬の名前が日本書紀に!
昔、丹波国たにはのくに(たんばのくに)の桑田村に、名を甕襲(ミカソ)と
いう人がいた。
甕襲ミカソの家に犬がいた。名を足往(アユキ)という。
この犬は山の獣であるムジナを食い殺した。
獣の腹に八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)があった。
それを献上した。
この宝は現在、石上神宮(いそのかみじんぐう)にある。
日本書紀 垂仁天皇の八十七年春二月の話に上記のような話が載っている。
これが記録にある一番古い飼い犬であろうと言われている。
日本書紀・日本語訳「第六巻:垂仁天皇」 | 古代日本まとめ
https://qr.paps.jp/u1VAoこの日本書紀ゆっくり眺めているのも良いですね。なかなか面白い神々の世界
から天皇、人の世界スケールの大きな話が出てきます。発想を豊かにしてくれ
ます。何故天皇はひとり、そして有力貴族を置いてこなかった。権力争いの少
ない統治方法。中国はひとつの王朝は徳がなくなると滅ぼして一族を抹殺して
もいい世界。日本は弟素戔嗚(スサノオ)が大暴れしたとき、弟を罰するでも
なく、天岩戸に隠れた。争わなかった。日本の統治が旨くいく仕組みを先人は
工夫している。今の民主主義以前の仕組みとして、現在から過去を評価しては
視点が狂ってしまう。そんなことを教えてくれる日本書紀です。