Midjourney、Stable Diffusion、mimicなどの画像自動生成AIと著作権
https://storialaw.jp/blog/8820(1) どのような場合に著作権が発生するか
日本を含むほとんどの国の著作権法の下では、著作権が発生するのは人間の創
作物に限られ、人間が創作に関与せずAIの利用により完全自律的に作成された
コンテンツには著作権が発生しない扱いとなっています6。
で、すぐに判ると思うのですが「人間が創作した」と「人間が創作に関与せ
ずAIの利用により完全自律的に作成された」の線引きをどこに置くかが大きな
問題です。
要するに、人間がAIを道具として利用したにすぎないのか、AIが完全自律的
に生成したと言えるのかどうかですが、日本での議論では、この点は人間に「
創作意図」と「創作的寄与」があったかによって判断されるとされています7。
「創作意図」は通常はあるので、「創作的寄与」、乱暴に言い切ると「人間
がAIの利用に際して具体的かつ詳細な指示をしたか」によって著作物性は判断
されることになると思われます。
これ、逆に言うと、人間が簡単な指示しかしていなければ、生成された画像
がいかに独創的で素晴らしいものだったとしても、著作権は発生しない、とい
うことです。
MidjourneyやStable Diffusionなどの「文章→画像」AIの場合は、文章(呪
文)を入力して画像を生成するので、入力文章がポイントとなります。
まず短い呪文を入力したら一発で素晴らしい画像が出てきた、というパター
ンでは「創作的寄与」がなく、著作権が発生しない可能性が高いです
なかなか難しい問題、今後議論が進んでくると思いますが今のところ、
「AIピカソ」で作成した絵の著作権について
「AIピカソ」で合成・作成された絵の著作権については、全て元のエンジンに
なっている「Stable Diffusion」の帰属となります。
SNSでシェアすることは認められているようですが、それは自分が作成したと
して公表することにや、他社から依頼があって作成し納品後、制作費を受け取
るような案件については利用することができませんので注意が必要です。