書名:滋賀県の歴史
著者:畑中 誠治
発行所:山川出版社
発行年月日:1997/7/25
ページ:340頁
定価:2400円+税
古事記では「淡海の湖」(あふみのうみ))と呼ばれた。近淡海に対し、都から遠い淡水の海として浜名湖が遠淡海(とおつあわうみ)と呼ばれ、それぞれが「近江国(おうみのくに、現在の滋賀県)」と遠江国(とおとうみのくに、現在の静岡県西部)の語源になった。別名の鳰海(におのうみ)は、近江国の歌枕である。
琵琶湖のこと。琵琶湖と呼ばれるようになったのは江戸時代中期。滋賀県の1/6が琵琶湖、1万年前頃に今の形に落ち着いた。滋賀県は都が近いこともあっていろいろな時代の歴史的史跡も多いところ、でも京都、奈良に比べて注目されてこなかった。1890年(明治23年) - 京都市へ水を供給する琵琶湖疏水開通に関する逸話も面白い、滋賀県にとってメリットが殆ど無い琵琶湖疏水、京都の知事が強引に進めている。
滋賀県の県令を政府によって異動させる裏工作を行っているとか。1970年代の京都の水は臭くてまずい代名詞だった。勿論琵琶湖の水の汚染度が格段に進んだ。東名高速、東海道新幹線の開通によって琵琶湖周辺は工場が雨後筍のように建設された。工場排水、家庭排水による汚染。最近は少しましになってきたが、まだまだ。滋賀県は行ってみたいところですが、中々機会がない。