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スレッド: あどけない話 (参照数 1416 回)
admin
Administrator
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投稿: 59139
あどけない話
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投稿日::
11月 13, 2012, 11:28:27 pm »
あどけない話
智恵子は東京に空がないと言ふ、
ほんとの空が見たいと言ふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切つても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。
智恵子抄 高村光太郎
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