鴨長明 方丈記 - つみかさね
https://3yokohama.hatenablog.jp/entry/2021/02/23/201235鴨長明 方丈記
https://www.aozora.gr.jp/cards/000196/files/975_15935.html行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかた
は、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、
またかくの如し。玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかき
いやしき人のすまひは、代々を經て盡きせぬものなれど、これをまことかと尋
ぬれば、昔ありし家はまれなり。
或はこぞ破れ(やけイ)てことしは造り、あるは大家ほろびて小家となる。住
む人もこれにおなじ。所もかはらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二三
十人が中に、わづかにひとりふたりなり。あしたに死し、ゆふべに生るゝなら
ひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。知らず、生れ死ぬる人、いづかたより來りて、
いづかたへか去る。又知らず、かりのやどり、誰が爲に心を惱まし、何により
てか目をよろこばしむる
古典の中でも名作と言われる「方丈記」、今これを1日に1回読むことにしてい
る。当分続けて行きたい。aiTalkに文章を入れて、読める文章直しながら、聞
けるようにしたいと思っています。全体の文章も短いので1時間もあれば読み
切れる長さです。
この「方丈記」は昔々(50年以上前)、高校1年の時に教職員もデモに行った
り、労働運動が活発だった時代。教科の担任もデモに行って、授業が出来ない
時(本当は自習)に、そのときの校長が我々のクラスだけに来て、静かにこの
「方丈記」を読んでくれた。教室の外では自習になった他のクラスの生徒がや
ってきて大騒ぎをしている中、慌てず騒がず読んでくれた。中身は少しずつ意
味を解説して貰ったので、よく入ってきた。その後古典で出てきた時に「方丈
記」の位置づけ、意味などが判った。
この校長先生はなかなかユニークな人で、年1回のコンサート鑑賞、演劇鑑賞
などを企画してくれた。京都市交響楽団のオーケストラを祇園の京都会館で鑑
賞したとき、田舎の高校生初めてのオーケストラ、演奏が終わってもアンコー
ル(やり方をしらなかった)の拍手もなし、当然アンコール曲演奏もなし。近
衛秀麻呂という有名な指揮者、こんな経験は初めてだったのでは?後日アンコ
ールを知りました。劇団民芸の公演で宇野重吉、滝沢修の新劇を鑑賞したとき
は映画と違って凄く感動した。こんな経験からコンサートに行ったり演劇を見
に行ったりするのが好きになったのかも知れない。