書名:NEW ELITE ニューエリート
グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち
著者:ピュートル・フェリクス・グジバチ
発行所:大和書房
発行年月日:2018/3/1
ページ:295頁
定価:1.500円+税
著者ピョートル・フェリクス・グジバチはポーランドで生まれ、ドイツ、オラ
ンダ、アメリカで暮らしたあと、2000年に来日したという人。モルガン・スタ
ンレーなどを経て入社したグーグルではアジアパシフィックでのピープルディ
ベロップメントを担当したのち、グローバルでのラーニング・ストラテジーに
携わり、人材育成と組織開発、リーダーシップ開発などの分野で活躍。日本在
住17年となる現在は、独立して2社を経営しているそうです。
「私たちはどのように働き、生きるのか」という視点で今までの外見や学歴で仕
事を判断して行く時代ではなく、新しい時代に入っているということを啓蒙し
ている。
そして、そのように実績を積み上げてきたいま、実感していることがあるのだ
といいます。外見や学歴などで仕事を判断していた時代が終わり、「私たちは
どのように働き、生きるのか」という大きな視点で見ても変化が必要な時代に
入っているということ。
従来型のオールドエリートは固定化された「地位」のようなものでした。有名大
学を卒業したら、学歴エリートとして「○○大学卒」という肩書きのもとに生き
続ける。一部上場の大手企業に就職すれば、エリート社員としてい続けられる、
という具合に。でもこんなエリートは成長の余地がなくなってきていることは
昨今の不祥事を見ていても明らかになっている。エリートとは恥ずかしい人た
ちが未だに跋扈していることでも判る。
「楽しんで仕事した者勝ち」の世界がやってくる。早く結果を出して自分をア
ップデートしていく&社会に影響を与えることの大切さを、これからの社会予
測とともに伝える。既存の価値観から新たな価値観への転換、そして楽しんで
仕事した者勝ち」、楽しむことに重点をおいた働き方、マラソン型の人生では
なく、スプリンター型の人生。コツコツと継続するのではなく、遣るときはや
る休むときは休む。一生をコツコツとマラソンを走っているような人生を送る
時代ではないと言っている。これは既存の価値観からすると凄く違うので、反
発も多い考え方かもしれない。でも時代は段々変わってきているのでしょうね。
今静かなブームになっている本とか?若い人は直ぐ理解できるかも知れないけ
れど、ちょっと取っつきが悪い本です。