投稿者 スレッド: 小夜しぐれ みおつくし料理帖  (参照数 263 回)

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小夜しぐれ みおつくし料理帖
« 投稿日:: 8月 31, 2017, 03:24:57 pm »
書名:小夜しぐれ みおつくし料理帖
著者:高田 郁
発行所:角川春樹事務所
発行年月日:2011/3/18
ページ:290頁
定価:590 円+税

江戸時代の小説で売れる条件とは
1.武州豊島郡江戸市中が舞台であること
2.捕り物などのミステリー性があること
3.剣豪物であること
と言われていますが、このみおつくし料理帖シリーズはこれらの3条件の内1部
しか満たしていない。でも好評なシリーズです。時たま大坂を舞台。料理も上
方、江戸のものなどの違いを紹介しながら工夫していく。
最近このシリーズは全10巻ということを知った。2009年に第1作を発表し2014
年刊行の第10作で完結した。この本は第五弾です。

大坂生まれの澪、野江の二人が水害で両親を亡くし、それぞれ苦労しながら江
戸に、澪はつる家の料理人、野江は吉原の花魁あさひ太夫。澪が料理人として
毎回工夫して新しい料理を考案しながらつる屋を繁昌させていく。しかし毎回
これでもかこれでもかという困難に遭遇する。そんな健気な生き方を描いてい
る。

日本橋伊勢屋の美緒が思いを寄せている医師、源斉との縁談ではなく伊勢屋の
主・九兵衛が美緒に使用人を婿にとらせるという話他