投稿者 スレッド: 巨眼の男 西郷隆盛  (参照数 427 回)

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巨眼の男 西郷隆盛
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 10:01:54 pm »
書名:巨眼の男 西郷隆盛(一)
著者:津本陽
発行所:新潮社
発行年月日:2003/12/20
ページ:367頁
定価:1600円+税

書名:巨眼の男 西郷隆盛(二)
著者:津本陽
発行所:新潮社
発行年月日:2004/1/20
ページ:422頁
定価:1700円+税

書名:巨眼の男 西郷隆盛(三)
著者:津本陽
発行所:新潮社
発行年月日:2004/1/20
ページ:472頁
定価:1800円+税

この本は非常に読みづらい。何故、手紙、書などを途中に一杯資料として入れ込
んである。史実に少しでも忠実であろうとして懇切丁寧に書いてあるのであるが
、話のリズムが中断されるので、書いてあることがスムーズに頭に入ってこない
。かといって資料調べに使うには出典が明記してない。ちょっと私にとっては難
物の小説です。
津本陽の明治維新を題材にした三部作(坂本竜馬、勝海舟、西郷隆盛)の最後西
郷隆盛を題材にした小説です。司馬遼太郎の『翔ぶが如く』も長い小説ですが、
読みやすかった。

明治維新の時期に遠く日本の行く末をみていた。英明の薩摩藩主・島津斉彬の側
近として、西郷吉之助は下級武士ながら国事に奔走していた。だが、斉彬の死に
より藩政は一転して守旧化し西郷は奄美大島に島流しに。斉彬の死によって再び
返り咲くことはないと本人も周りも思っていたが、人の運命とは不思議なもの、
時代がこの人物を必要とした。生麦事件、薩英戦争と混迷を続ける薩摩藩を背負
って動乱の京に登場した。異国の脅威と圧力の前に幕府は迷走をつづけ、長州は
暴走した。蛤御門の変、長州征伐が叫ばれる中、敵は長州にあらず。と薩長同盟
を画策する。そして大政奉還、明治維新の一時代を一気に駆け抜けていった男の
生涯を力づよく、史実になるべく近づけるように書かれた大作です。