投稿者 スレッド: 新聞と日本人 なぜ、真実を伝えないのか  (参照数 416 回)

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新聞と日本人 なぜ、真実を伝えないのか
« 投稿日:: 7月 23, 2016, 11:55:54 am »
書名:新聞と日本人 なぜ、真実を伝えないのか
著者:井沢 元彦
発行所:祥伝社
発行年月日:2015/6/10
ページ:167頁
定価:780円+税

「なぜ、真実を伝えないのか」という視点で「新聞がダメなのか?」「日本人が悪いのか?」を井沢流の分析をしている。

朝日新聞は「凄い新聞」何故凄いかというと
「太平洋戦争開戦を自発的に煽った新聞の戦争責任」
「北朝鮮は労働者にとって天国、拉致はしていない、などと喧伝した新聞の責任」
「なぜ新聞は誤報を生み、それを謝罪しないのか」
 のような決定的な誤報を長年続けていても、またそれが明らかになっても、謝罪もしなければ、販売数も減らない。普通の企業なら何回倒産してもおかしくないのに倒産もしない。そういった意味で凄い新聞と云う。

「悪い事態を思い浮かべると、それが現実になる。「事故が起こる」と言えば、実際に起こる。だから嫌なことは口に しないし、考えもしない。  これが我々を縛りつけてきた「言霊(ことだま)」であり、今もって日本人はその支配下にある。とりわけ報道機関は――。 」井沢元彦の「言霊(ことだま)」がここでも支配する。

新聞は読者あってのサービス、読者が好まない、嫌いなことは報道しない。朝一番いやなことは聞きたくない、見たくない。知りたくない。好むことを見たり、聞いたり、知りたい。「言霊(ことだま)」がここでも支配する限り、真実は伝えられない。徳富蘇峰の国民新聞が、日露戦争終結時起こった日比谷焼討事件(日露戦争に勝利した日本。その後ロシアとの間で結ばれたポーツマス条約に怒りを募らせた人々が焼き討ちを行った。)で巻き添えをくって焼かれてしまった。この時国民新聞は日露戦争は勝ったといってもギリギリ(もう少し続ければ負けていた)の状態だからポーツマス条約を結ばざるを得なかった。と真実を報道していた。ジャーナリズムはこの時無くなった。新聞は読者に迎合する記事しか書かなくなった。日本の新聞にジャーナリズムは無い。

そんな視点で見ると現在の新聞、マスコミの報道の仕方がよく見えてくると思う。新聞が売れない記事は書かない。見てくれない報道はしない。
先日も福島第一原発事故の収束には石棺も検討しないと発表されると、福島の県知事以下地元からも「石棺」という言葉の削除を要求されて、削除した。言葉を削除するだけで事態は変わるわけではないが「言霊(ことだま)」が支配する日本では理解できることかもしれない。不都合なことは書かない、言わない、知らせない。日本の新聞は、戦前から正確な報道を放棄してきた。新聞はアジテーターとして歴史を刻んできた。ジャーナリズムは教科書の中にしまってある。こんな新聞でも販売数が減らない。不思議な国日本を説明している。ページ数は少ないですが、本質を突いた視点で書かれた本です。

太平洋戦争開戦を扇動した国賊・朝日新聞の罪!北朝鮮は天国、拉致はないとデマ宣伝
http://www.asyura2.com/15/senkyo189/msg/219.html
井沢元彦氏解説 朝日新聞の「日本新聞史上最低最悪の記事」
http://www.news-postseven.com/archives/20160627_424456.html?PAGE=1#container
北朝鮮帰国事業 全マスコミが「北朝鮮は天国」と騙された
http://www.news-postseven.com/archives/20160718_428951.html