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ワシントンハイツの旋風
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 06:11:54 pm »
書名:ワシントンハイツの旋風
著者:山本 一力
発行所:講談社
発行年月日:2003/11/10
ページ:351頁
定価:1600 円+ 税

1964年に行われた東京オリンピックの時、選手村が建設された現在の代々木公園
、NHK放送センターあたりにあったのがワシントンハイツ、戦後GHQが高級将校の
住むところとして使用していたところ。東京オリンピックを開催するにあたり、
選手村を建設する場所としてキャンプ・ドレイク(和光市・朝霞市・新座市)か
ワシントンハイツが候補に挙がった。地の利を考えて米軍より返還してもらった
のがワシントンハイツの敷地。ここはもと代々木の練兵場。このワシントンハイ
ツがあったことで、原宿などはかなりアメリカナイズしたのでは。
ちなみにNHKは内幸町でしたね。

山本一力の自叙伝的な小説です。中学校3年生の時高知県から上京して、新聞配達
をして世田谷工業高校に通う。そして近畿日本ツーリストに勤める。その後仕事
を転々と変えるが、丁度25歳頃までことを書いている。
新聞配達でワシントンハイツを配るようになって、ここで英会話を習得したとの
こと。その後旅行会社でそれは生きてくる。年代的には少し上の著者だが、この
中に出て来るケネディ大統領の暗殺、飛行機の墜落が続いたこと(羽田沖、松山
空港)、大阪万博、三島由紀夫の割腹自殺、よど号事件など。その時の情景を浮
かべながら興味を持って読んだ。