書名:仇討 傑作時代小説集
著者:直木 三十五
発行所:KSS出版
発行年月日:1998/10/1
ページ:263頁
定価:1800 円+ 税
直木賞は有名ですが、直木三十五の作品には余り触れたことがない。「南国太平
記」位か?ひとつのジャンルとして「歴史小説」と確立したのは直木三十五だと
か?その中でも傑作は「仇討ちもの」。仇討ちの中に歴史小説としての要素がす
べて入っているとのこと。この本に取り上げられている仇討ちは知っているもの
もあり、知らないものもあり。語り部としての直木三十五の魅力がいっぱい。現
代の作家にはない感性がほとばしっている。こんな作品群も又良い。
本書より
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菊池寛が「大歴史小説家」と絶賛した直木三十五珠玉の時代小説集。忠臣蔵を題
材にした「討入」をはじめとする十編を収録。いわゆる「敵討ち」の実相に迫る
とともに、直木その人の上方人らしい人間観を現した作品が味わえる
稲葉山桜吹雪
秋篠助太刀
芥川虚無僧記
濃紫筑波颪
名剣秘話
討入
醒ケ井宿の仇討
黒石の乱闘
菖蒲刀御堂前
生駒騒動 計10編の仇討ちものの短編集