投稿者 スレッド: 忍者からす  (参照数 398 回)

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忍者からす
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 04:39:33 pm »
書名:忍者からす
著者:柴田錬三郎
発行所:講談社
発行年月日:2008/04/10
定価:720 円+税

忍者「鴉」たち、南北朝時代、天竺の船造師「首比達」と太地の港、水軍の娘「
於兎」の子孫が熊野権現を中心とした忍者の系譜はあらゆる時代の影に、歴史の
裏に潜んでいた。武田信玄、一休禅師、山中鹿之助、塚原卜伝、丸目蔵人、由比
正雪、幡随院長兵衛、蜀山人、国定忠治までの約460年余、史上の怪物たちと暗躍
する「鴉」達の交差を描いている。大きな大きな嘘物語。嘘を嘘と感じさせない
物語の展開は流石。半村良は大嘘つきの作家は大嘘を本当のことと思わせてしま
う凄さがあるが、それでその作品を文学だとか言ってはいけない。職人柴練の真
価が見えるような作品です。