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そこは自分で考えてくれ
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 04:25:42 pm »
書名:そこは自分で考えてくれ
著者:池田清彦
発行所:角川学芸出版社
発行年月日:2009/3/15
定価:1400円+税

 地球温暖化などについても非常にユニーク(本当はあたりまえのこと)なこと
をいっている著者です。本当のことを言うと世界が凍り付いてしまう。だから誰
も知っていても言わないのか?この著者は正直すぎるのか?仮に地球温暖化の原
因がCO2の増大だとすれば、今、使っている化石燃料を即使わないようにするのが
一番に必要なのに、排出権取引など全く別の所に議論がいってしまっている。温
暖化問題はヨーロッパ(EU)が金儲けのネタとアメリカから主導権を取り戻すた
めに仕組んだ陰謀。地球温暖化を騒いだ人にノーベル平和賞を準備したり、排出
権取引を考えたり。したたかなEUの陰謀に何の疑いもなく大騒ぎしている脳天気
な日本。そこは自分で考えてくれ

 子育て支援に6兆円の予算を使う。国家公務員の給料とほぼ同じ、それより先に
やることは国民が生活できる仕事を与えること。準備すること。自立して子育て
が出来る親を作ることが先。いっそのことならこのお金を使って国家公務員を倍
にしたほうが良いのではないか。

 温暖化バッシング、喫煙バッシング、大麻バッシング、児童ポルノバッシング
等の原理主義。いつも自分がマジョリティであるとは限らない。人の自由を邪魔
する。バッシングする。これに快感を覚える人が多くなってくると民主主義は泥
沼に陥る。自分の自由を侵されない、人の自由も侵さない。これが基本。でも実
際は少数者に対して病的なバッシング。
少数者をバッシングする楽しみに目覚めた人は鵜の目鷹の目でターゲットを探し
ている。日本は最近つとに下品な国になりつつある。と。

本書から
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ルールとマニュアルさえ決めれば、システムは作動すると信じているらしいこと
だ。人間は生物だからルール通りには動かない。これはほとんど生物の定義であ
る。とくに生身の人間を相手にする教育や医療では、ルールはどんぶりでいいか
ら状況に応じて適当に判断するのが最も正しいやり方なのだ。欺瞞に充ちた世の
中だけどマジになる奴が10人いれば世界は変わるはずだ。

「賞味期限」の制度は、腐ったものとそうでないものの見分けもつかない。自己
責任で判断する能力を持たない。人間力の低い人間を作り出すことで、「食の安
全」どころか、根底から「食を脅かす」作用を果たしているように、私には見え

(団まりなより)

「喫煙者いじめ」が政治的に正しい意見として通るのは、喫煙者が少数者に転落
し、社会的影響力を失ったからである。理由はそれだけである。ある社会集団の
数が多いうちは黙認し、ひとたび少数者となったら叩く。それが当今の良識らし
い。
(内田樹)