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小説巨大銀行システム崩壊
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 04:25:01 pm »
書名:小説巨大銀行システム崩壊
著者:杉田望
発行所:毎日新聞社
発行年月日:2002/7/25
定価:1600円+税

 銀行の不良債権問題、BIS規制問題を題材に銀行合併、それにともなうコンピュ
ーターシステムの崩壊を描いた作品。三行の合併で新銀行が誕生したその日からA
TM、決算システムが長期に渡って上手く稼働しない。人海戦術で対応した支店も
、近代に例を見ない醜態。ノンフィクションを取り上げている。小泉首相時代、
政府、金融庁、銀行との合併に至までの色々な問題がこのシステム崩壊へ。特に
全くシステム技術がわからない役員、頭取が政治的に強引に進めた合併劇。実は
大きな落とし穴が。昨年東京三菱がシステム統合を時間を掛けて、さも何事もな
かったように終わってしまったのとは全く違う。情報システムの大切さが体験と
して分かっている金融機関が残っていくのでは?これはこれからの経営における
情報システム、統合の機会に忘れてはならない教訓を示しているのかも知れない