投稿者 スレッド: ママおうちが燃えているの  (参照数 139 回)

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ママおうちが燃えているの
« 投稿日:: 2月 21, 2015, 11:31:50 am »
書名:ママおうちが燃えているの
著者:松尾 ちよ子
発行所:やしま書房
発行年月日:1961/5/15
ページ:227頁
定価:240円+税

昭和30年代の話。国会議員の妻だったお母さんが夫と別れて、一人で6人(半ダース)の子供を育てるてんやわんやの大騒動。父親・母親・勤め人3人を一人でこなしている毎日を大変な時は大変に、楽しいときは楽しく、そのままを綴ったお母さん奮戦記。仕事を持つ女の人が少なかった時代。ちょうど今の時期を先取りしている話が一杯出てくる。

そして子育ての基本、ノウハウのネタがそこら中に散りばめられている。団塊の世代のお母さんの本音の話です。幼い次男の突然の死、双子のいたずらによるぼや騒ぎ、長男の煙草が露呈する。長女のラブレター事件(近所の交番のおまわりさんにラブレターを出す)、次女がぐれだした。そして本人のノイローゼ、知恵遅れの双子の一人の家出。次から次へと起こる事件事故に必死に対応する姿。「笑うしかない」という諦念。結構考えさせられることが多い作品です。

小学校の頃、家にあった本(母が読んでいた)を先日偶然見つけて読んでみました。