投稿者 スレッド: 恋しぐれ  (参照数 296 回)

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恋しぐれ
« 投稿日:: 2月 21, 2015, 11:31:27 am »
書名:恋しぐれ
著者:葉室 麟
発行所:文藝春秋
発行年月日:2011/2/20
ページ:249頁
定価:1429円+税

与謝蕪村、江戸時代の俳人、画家、蕪村の晩年を描いた作品。50年近い年が離れた祇園の妓女との最後の恋。友人の円山応挙、上田秋成、弟子たちは驚き、戸惑うばかり。晩年になっても貧しい生活。でも恋路に一途な蕪村。俳諧の世界を描いている。なかなか面白く、情緒のある作品です。

蕪村の俳句
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牡丹散りて打かさなりぬ二三片
春の海 終日のたりのたり哉
さみだれや大河を前に家二軒
ちりて後おもかげにたつぼたん哉
菜の花や月は東に日は西に
御火焚や霜うつくしき京の町
古庭に茶筌花さく椿かな