投稿者 スレッド: 天下布武 夢どの与一郎  (参照数 277 回)

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天下布武 夢どの与一郎
« 投稿日:: 4月 30, 2014, 07:46:49 pm »
書名:天下布武(上)夢どの与一郎
著者:安部 龍太郎
発行所:角川書店
発行年月日:2006/9/30
ページ:347頁
定価:1600円+税

書名:天下布武(下)夢どの与一郎
著者:安部 龍太郎
発行所:角川書店
発行年月日:2006/9/30
ページ:334頁
定価:1600円+税

信長子飼いの小姓長岡与一(細川忠興)郎は、仲間の万見仙千代、荒木新八郎らとの勝負の末、安土城で行われた武芸大会で重臣日向の守明智光秀の娘(お玉・のちガラシャ)を得ることになったが、与一郎の思いは幼友達静子にあった。信長の理想に共鳴して、厚い忠誠心と深い友情で結ばれた若者達3人。本能寺の変前後の5年を描いている。

晩年の信長と何故明智光秀が謀反を起こしたか?その謎に挑む。信長の前には毛利、石山本願寺、足利義昭がしつこく抵抗していた。火薬の原料となる硝石をポルトガルに依存していた。ところがフランシスコ会を擁するスペインがポルトガルを併合した。大航海時代の世界の潮流は戦国時代日本にも及んでいた。信長の本当の敵は?豊臣秀吉は本能寺の変の黒幕を知っていた。いや手を組んでいた。?そのキーマンは策士黒田官兵衛。そして足利義昭、近衛前久、毛利輝元とスペインの策謀。それらに操られた光秀。

大航海時代のヨーロッパ各国の争いの渦に巻き込まれようとしていた時代を世界の視点から本能寺の変その後豊臣政権、徳川政権を俯瞰するとまた違った歴史が見えてくる。フィクションですがなかなか面白い。