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Topics - admin

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「ビジネスモデル」という言葉がはらむ圧倒的な胡散臭さ(寺田 悠馬) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52840

34712
日本の「食糧自給率」、実はそんなに深刻ではなかった(ドクターZ) | 現代ビジネス | 講談社(1/2)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52734

34713
電縁サロン(PCステップアップ教室)2017年9月の案内です。

電縁サロンは平成16年1月から継続しているパソコン相談、ソフトウェアの使い方、
トラブル対策などを行っています。誰でも参加OKです。気軽に参加して下さい。

電縁サロン
日時:平成29年9月17日(日) 13:00~17:00
 
場所:みずきが丘管理組合集会所 2階大会議室

   横浜市都筑区荏田南5丁目20番
   荏田近隣センター、荏田東郵便局隣。
   
電縁サロン・コーヒーサロン | つづきパソピア
http://pasopia.velvet.jp/top/?page_id=69
港北ニュータウン みずきが丘住宅|交通アクセス
http://mizukigaoka.com/access/index.html

内容:・PhotoFiltre 7の紹介
   ・「Windows 10 Fall Creators Update」について
   ・「oCam」直感的に使えるシンプルな動画キャプチャーソフト
   ・どこでも富士山「d_Fujisan_v1」
   ・パソコン録音 「MooOボイス録音機」
   ・読み上げ機能に対応した「Kindle for PC」
   ・カシミール3Dの使い方
   ・「iPhotoDraw」を使ってみよう
   ・ラベル屋さんで名刺を作ろう
   ・パノラマ写真の合成ツール「Image Composite Editor」
   ・Google Earth 古地図を重ねる
   ・RealSyncの使い方(同期してバックアップ)
   ・TVGで万華鏡の作成
   ・Picture Cutout Guide Lite(画像切り抜きソフト)
   ・PhotoFiltre画像処理ソフトの使い方
   ・平安京オーバレイマップ
   ・デジカメ写真を並べてアルバム作成 
   ・Picosmos Toolsの使い方
   ・イラスト・キャラクター・アバター等作成ソフト
   ・LibreOfficeの使い勝手 
         ・データの整理方法
   ・インターネットの楽しみ方
   ・エディタの使い方
   ・ファイル管理について
   ・最近のフリーソフトウェアの話題
   ・日頃お困りの相談ごと、個別に受付ます。
   ・最新情報(インターネット・ソフトウェア)など
   ・その他
   ・雑談会

   自前のパソコン持ち込みOKです。無線LAN環境あり
   プロジェクターを使った講座にしたいと思います。

定員:20名程度
費用:お茶代(約100円程度)をお願いします。

問い合わせ
つづきパソピアpasopia-it@freeml.comまで

なお、会場は駐車場がありませんので、バス、自転車、徒歩等でお願いします。


対象者:電縁サロン、つづきパソピアメーリングリスト参加者その他希望者。
          誰でも参加出来ます。

企画案、講師募集中 こんな企画で私が、僕がやりますよという人募集中です。

つづきパソピア
http://pasopia.velvet.jp/

今後の予定
PCカフェ(仲町台地区センター)
平成29年9月26日(火)13:00~14:30の予定
コーヒーサロン(都筑区役所区民活動センター)
平成29年10月7日(土)10:00~12:00の予定です。
電縁サロン
平成29年10月16日(日)第3日曜日
みずきヶ丘集会所
13:00-17:00の予定です。

34714
20170911 報道するラジオ「北朝鮮にどう向き合うか」 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=aDeVrvAAfJU&feature=em-uploademail

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本能寺の変 クーデターを裏付ける明智光秀の書状の原本を発見 - ライブドアニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/13600078/

光秀の狙いは室町幕府再興か 「本能寺の変」10日後の書状原本発見 - 産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/170912/wst1709120007-n1.html

光秀「書状」原本発見 「本能寺の変」直後に反信長の豪族に協力要請、識者「室町幕府再興説を裏付け」 - zakzak
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170912/soc1709120026-n1.html?ownedref=not%20set_main_newsTop

明智光秀による本能寺の変 足利義昭黒幕説も「なぜ」を問う議論は続く - 産経ニュース
http://www.sankei.com/life/news/170912/lif1709120003-n1.html

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パソコンはよくわからないけど画像を加工したい! 初心者に定番の無料画像加工ツール「JTrim」 - 人気ソフトはここがすごい! - 窓の杜
http://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/sugoi/1080269.html

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雑談 / ウクライナ美女が 千と千尋
« 投稿日:: 9月 11, 2017, 06:04:48 pm »
ウクライナ美女が 千と千尋~ 主題歌を熱唱 Nataliya Gudziy sings Spirited Away - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=d4Kijkkz4f0

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首都高を「醜い景観」と呼ぶ残念な人たち | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online
http://president.jp/articles/-/23008

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本に出会う / あきない世傳 金と銀(2) 早瀬篇
« 投稿日:: 9月 10, 2017, 09:40:16 pm »
書名:あきない世傳 金と銀(2) 早瀬篇
著者:高田 郁
発行所:角川春樹事務所
発行年月日:2016/8/18
ページ:283頁
定価:580 円+税

天満の呉服商「五鈴屋」店主徳兵衛は放蕩三昧で、五鈴屋は危機に瀕している。
倒産寸前そんなとき日頃の才覚を見込まれて番頭の治兵衛は14才になった幸を
「店主徳兵衛の後添い」にしようと画策する。「鍋の底を磨き続ける女衆」と
して生きるのか、それとも「五鈴屋のご寮さん」となるのか重大な選択が。
「幸は運命に翻弄される弱い女子とは違う。どないな運命でも切り拓いて勝ち
進んでいく女子だす」と番頭の治兵衛は言うのだが。どんどん商人の道へはま
り込んでいく。あきない世傳シリーズ第二弾!


34720
本に出会う / あきない世傳 金と銀 源流篇
« 投稿日:: 9月 10, 2017, 09:29:10 pm »
書名:あきない世傳 金と銀 源流篇
著者:高田 郁
発行所:角川春樹事務所
発行年月日:2016/2/18
ページ:279頁
定価:580 円+税

時代は江戸時代享保期、舞台は大坂。摂津の津門村に学者の子として生を受け
た幸。享保の大飢饉や兄、父との別離を経て9才で大坂天満にある呉服商「五
鈴屋」に奥向きの女衆として奉公へ出されることになる。父は「商は詐なり」
と商人を嫌っていた。丁稚は人(将来番頭、のれん分けも可能)でも女衆は「
一生、鍋の底を磨いて過ごす」
しかし幸は知らない事を知る喜びを知っている。知恵をつけたいと思っていた。
そんな幸の才を番頭・治兵衛は徐々に丁稚の教育を行っている隣部屋で「墨を
する」仕事を与えられて「商売往来」(商人としての教科書)を耳学問で覚え
ていく。商いに心を惹かれていく。果たして、商いは詐なのか。幸が生涯を賭
けて進むべき道か?「みをつくし料理帖」の著者が贈る、商道を見据える新シ
リーズの第一弾

本書より
------------
「手の荒れておらぬ者は信用するな」
「自らは何も生み出さず、汗をかくこともせず、誰かの汗の滲んだものを右か
ら左へ動かすだ  けで金銀を得るような、そんな腐った生き方をするのが商
人だ」

国立国会図書館デジタルコレクション - 開化絵入商売往来
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/802871

34721
本に出会う / なぜいま、反「薩長史観」本がブームなのか
« 投稿日:: 9月 10, 2017, 09:11:19 pm »
なぜいま、反「薩長史観」本がブームなのか
http://toyokeizai.net/articles/-/187322

薩長史観の正体
 武田 鏡村 (著)
150年目に明かされる真実! 「明治維新」という名の洗脳を解く!!
勝者(薩摩、長州)がでっち上げた通史の誤りを徹底究明。「薩長史観」と「真
相」の対比から、幕末維新の真実を明らかにする。

◆著者の言葉
「薩長史観」とは何か。明治政府がその成立を正当化するために創り上げた歴
史である。それは、薩摩や長州が幕末から明治維新にかけて行なった策謀・謀
反・反逆・暴虐・殺戮・略奪・強姦など、ありとあらゆる犯罪行為を隠蔽する
ために創られた欺瞞(ぎまん)に満ちた歴史観であるということである。

◆主な内容(一部を抜粋)

[薩長史観1]幕府は無力・無策のまま開国したために倒幕運動が起こった
[真相]幕府は薩長に比べて遥かに開明的で、開国による近代化を進めていた

[薩長史観2]吉田松陰は松下村塾で幕末志士を育成した大教育者である
[真相]松陰は、暴力革命を礼賛するテロの扇動であった

[薩長史観4]西郷隆盛は「無私の心」で明治維新を成しとげた最大の功労者で
ある
[真相]西郷は僧侶を殺し、江戸を混乱させ、同調者を見殺しにした策謀家だ

[薩長史観17]孝明天皇の病死で、英明な明治天皇が即位して日本は夜明けに向
かった
[真相]孝明天皇は、薩摩と岩倉具視の陰謀によって毒殺された可能性が高い

[薩長史観19]「討幕の密勅」は正式なもので、天皇から幕府討滅の宣旨が下さ
れた
[真相]討幕の密勅は偽造されたものであり、その真相は文章に示されている

[薩長史観20]大政奉還は、その場しのぎの愚かな決断である
[真相]大政奉還は「慶応維新」というべき歴史的偉業であり「明治維新」より
優れていた

[薩長史観29]急いで日本を武力統一しなければ、外国の植民地にされていた
[真相]外国勢力は局外中立を指示されており、植民地化を意図していたわけで
はない

[薩長史観31]会津藩主は、「朝敵」の筆頭である
[真相]松平容保は、天皇を守り抜いて奮闘した正義の藩主である

[薩長史観33]長岡藩の河井継之助は「官軍」に刃向かった逆賊である
[真相]和平を説いた河井は、征討軍の理不尽な態度のため、やむを得ず挙兵に
踏み切った

[薩長史観35]朝敵会津の討伐は、正々堂々と行なわれた軍事行動である
[真相]負傷者の殺害、人肉食、強奪、強姦など新政府軍は徹底的に会津を蹂躙
した

[薩長史観36]会津藩以外の同盟軍は大した抵抗を見せることなく降伏した
[真相]長岡のほか庄内藩は「官軍」を寄せつけず、薩摩兵と互角に戦って勇猛
さを見せた

[薩長史観40]靖国神社は、国家に殉じた忠誠者の御霊を平等に祀るものである
[真相]「賊軍」を排除する靖国神社のあり方は、薩長史観の本質を露骨に示す
ものである


著者について

武田 鏡村(タケダ キョウソン)
歴史家
日本歴史宗教研究所所長、歴史家、作家。
1947年新潟県生まれ。1969年新潟大学卒業。長年にわたり、在野の歴史家とし
て、通説にとらわれない実証的な史実研究を続ける。教科書に書かれない「歴
史の真実」に鋭く斬り込む著書が多数ある。浄土真宗の僧籍も持つ。主な著書
に『決定版 親鸞』『藩主 なるほど人物事典』『新時代の幕開けを演出した龍
馬と十人の男たち』『坂本龍馬の行動学』『幕末維新の謎がすべてわかる本』
などがある。

34722
本に出会う / 天才
« 投稿日:: 9月 10, 2017, 08:47:36 pm »
書名:天才
著者:石原 慎太郎
発行所:幻冬舎
発行年月日:2016/1/20
ページ:226頁
定価:1,400 円+税

石原慎太郎は政治家よりやっぱり、作家の方が優れていると思う。この本は田
中角栄を書いた本です。一人称で田中角栄が一人自分の一生を語る構成になっ
ている。数字に強い、駆け引きが上手い、義理人情を欠かさない。浪花節が好
き。それを武器に激動の戦後政治を牽引した角栄。自らも政治家として田中角
栄と相まみえた石原慎太郎が角栄の特徴を浮き彫りにしている。比類なき決断
力と実行力で大計の日中国交正常化を実現し、関越自動車道や上越新幹線を整
備、生涯に30以上の議員立法を成立させる。100名以上の国会議員が所属する
派閥を率い、大平・鈴木・中曽根内閣の誕生に影響力を行使。長らく「闇将軍
」「キングメーカー」として政界に君臨した。表題にもなっている天才という
のは政治家としての天才。

司馬遼太郎さんの『峠』という作品に、越後長岡藩の家臣だった河井継之助が
若い頃、上越国境の三国峠を雪崩に巻き込まれながら死ぬ思いで越えて江戸に
出てくる話がある。上越新幹線みて河井継之助が何を思うか?

金権政治、ロッキード事件と毀誉褒貶半ばする角栄を石原慎太郎の視点から描
いている。強烈な個性をもったリーダーが不在の今、著者のかなわぬ希望かな


石原慎太郎がいま明かす「私が田中角栄から学んだこと」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48554

34723
本に出会う / 蛍草
« 投稿日:: 9月 10, 2017, 08:28:53 pm »
書名:蛍草
著者:葉室 麟
発行所:双葉社
発行年月日:2015/11/15
ページ:372頁
定価:676 円+税

十六才で風早家に女中奉公に出た菜々、実は藩士・安坂長七郎に嫁した赤村の
庄屋の娘・五月が生んだ子であった。長七郎は、菜々が三歳の時、城中で轟平
九郎との間で刃傷沙汰を起こして、切腹を仰せつけられ、母も亡くなってしま
った。風早家は150石取りで暮らしは楽では無かった。主人風早市之進には妻
の佐知、正助ととよの二人の子供がある。市之進が追求している藩内での勘定
方の不正問題の解明が作品の筋になっている。

この菜々が夏の日に築地塀のそばの日陰の草取りをしていて、ふと目に止めた
のが青い小さな花、露草である。
 奥方の佐知が菜々に教える。この露草が万葉集には月草と記してあり、俳諧
では螢草と呼ぶそうだと。そしてこの和歌を菜々に教える。蛍草というきれい
な呼び名に、菜々は目を輝かせる。佐知は言う。「そうですね。きれいで、そ
れでいて儚げな名です」「螢はひと夏だけ輝いて生を終えます。だからこそ、
けなげで美しいのでしょうが、ひとも同じかもしれませんね」(p10)

「月草の仮なる命にある人をいかに知りてか後も逢はむと言ふ」という和歌の
底流に流れている。

その優しく接していてくれた佐知が労咳を患い、夫とふたりの子供を残して亡
くなってしまう。佐知を姉のようにも感じ、目標とも敬慕していた。その後の
菜々の人生を変えていく。
、正助ととよという二人の子供を残して、儚くも亡くなってしまう。それが、
佐知を姉のようにも感じ、敬慕していた菜々の人生を変えて行くことにもなる。
風早市之進への思慕から、しのぶ恋に!
山本周五郎の小説のような優しい、ほのぼのとした後味が残る作品です。じっ
くり読める本です。

本書より
--------------------
謂われがなくとも、ひとは誰かのことを案ずるものです。  p90
女子は命を守るのが役目であり、喜びなのです。 p98

ひとは相手への想いが深くなるにつれて、別れる時の辛さが深くなり、悲しみ
が増すそうです。ひとは、皆、儚い命を限られて生きているのですから、いま
このひとときを大切に思わねばなりません。 p109

商売がうまくいくやり方はわからないけど、どうやったらしくじるかはわかる
ようになったよ。・・・・続けないからだよ。うまくいかないからって、すぐ
あきらめてしまうのさ。 そうとは限らないよ。いくら続けてもうまくいかな
い商売なんてざらにあるからね。だけど、続けないことには話にならないのさ。
物を売るってのはお客との真剣勝負だと思うね。勝負するには、まずお客に信
用してもらわなきゃいけない。あいつは、雨の日だろうが、風の日だろうが、
いつもそこにいるってね。   p201-202

ひとの心を癒すのは言葉をかけることも大事だが、要は心持ちだ。何も言わず、
ただ行うだけの者の心は尊いものぞ。  p241

ひとにとって、大切なものは様々にあるが、ただひとつをあげよと言うならば
心であろう。心なき者は、いかに書を読み、武術を鍛えようとも、おのれの欲
望のままに生きるだけだ。心ある者は、書を読むこと少なく、武術に長けずと
も、ひとを敬い、救うことができよう。  p288

生きておる限り、この世に終わったと言えることなどないのだぞ。 p308
自分を大切に思わぬ者は、ひとも大切にできはせぬ。まずは精一杯、自分を大
切にすることだ。どんなに苦しかろうと、いま手にしている自分の幸せを決し
て手放してはいかん。幸せは得難いもので、いったん手放してしまうと、なか
なか取り戻せないのだぞ。 p310

螢草 葉室麟著 「人生の教科書」と呼べる傑作
https://www.nikkei.com/article/DGXDZO51656360T10C13A2NNK001/

34724
安倍首相を痛烈批判 15年寵愛のNHK美人記者“反旗”の衝撃|政治|ニュース|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213260

34725
本に出会う / 緒方洪庵
« 投稿日:: 9月 10, 2017, 11:35:27 am »
書名:緒方洪庵
著者:梅溪 昇
発行所:吉川弘文館
発行年月日:2016/2/20
ページ:293頁
定価:2,300 円+税

吉川弘文館の人物叢書(日本歴史学会編集)シリーズは比較的史実に近い内容
で、伝記小説などと比べるとき便利なシリーズです。ちょっと難しい本ですが。

来年は明治150年、明治維新前後のことにちょっと興味を持って調べています。
その中で幕末・明治に活躍した人々に多くの影響を与えている緒方洪庵に注目
してみました。

日本では明治5年12月2日(1872年12月31日)まで太陰太陽暦(以下、旧暦)を
採用していたため、明治元年はさかのぼって数えている。グレゴリオ暦の場合

 旧暦明治元年1月1日から11月18日まで - 1868年(1月25日から12月31日まで

 旧暦明治元年11月19日から12月30日まで - 1869年(1月1日から2月10日まで


緒方洪庵は備中足守藩(岡山県)の貧しい下級武士の子として生まれ、中天游、
坪井信道、宇田川榛斎に師事して蘭方医としての理論実践、適塾の経営人材の
育成など多岐に渡っています。特に医学だけで無く、数学、化学、物理、儒学
などにも優れています。当時の蘭方医というのは医学だけではなく広範囲な分
野を学んでいたようです。医学の理論書の翻訳をするとすぐに配布して誰でも
読める・学べるように普及に努めた。種痘の方法なども普及所を作って推進し
ている。(自分だけの学問に閉じこもらず、判ったことは公開している)

幕末を代表する教育者として、吉田松陰と並び証せられるが、吉田松陰の言う
だけの人とは違って実践・理論においても格段に優れた人だと思う。何故、松
陰が神になるのか?明治の異常な熱気だったのか?
適塾からは600人(名簿が残っている)以上(1000人とも)の人材を輩出して
いる。橋本左内(福井藩士)高松凌雲(幕府奧医師)大村益次郎(長州出身の
軍人)福沢諭吉(慶応義塾の創設者)大鳥圭介(幕臣、外交官)佐野常民(日
本赤十字社の創設者)長与専斎(文部省医務局長、東京医学校校長)手塚良庵
(手塚治虫の曽祖父)幕末明治の著名な人物を育てています。故郷に帰って後
進を指導しつつ、近代日本の建設に活躍した者が多かった。

ベルリン大学フーフェランド教授の「内科書扶氏経験遺訓」に感激し、30巻に
及ぶ翻訳書を書き上げる。その抄訳を“医師の義務“を愛弟子に伝えるべく12
か条の医戒を著わした。世に名高い「扶氏医戒之略」であり、今でも十分通用
する医戒です。緒方洪庵の精神的骨格はここに集約されています。特に最初の
1,2条は医者をそれぞれの立場に変えて読むと「やるべき事の本質」が見えて
くると思う。

-----------------
扶氏医戒之略
一、医の世に生活するは人の為のみ、おのれがためにあらずということを其業
の本旨とす。安逸を思はず、名利を顧みず、唯おのれをすてて人を救はんこと
を希ふべし。人の生命を保全し、人の疾病を復治し、人の患苦を寛解するの外
他事あるものにあらず。

一、病者に対しては唯病者を見るべし。貴賤貧富を顧ることなかれ。長者一握
の黄金を以て貧士双眼の感涙に比するに、其心に得るところ如何ぞや。深く之
を思ふべし。

一、其術を行ふに当ては病者を以て正鵠とすべし。決して弓矢となすことなか
れ。固執に僻せず、漫試を好まず、謹慎して、眇看細密ならんことをおもふべ
し。

一、学術を研精するの外、尚言行に意を用いて病者に信任せられんことを求む
べし。然りといへども、時様の服飾を用ひ、詭誕の奇説を唱へて、聞達を求む
るは大に恥るところなり。

一、毎日夜間に方て更に昼間の病按を再考し、詳に筆記するを課定とすべし。
積て一書を成せば、自己の為にも病者のためにも広大の裨益あり。

一、病者を訪ふは、疎漏の数診に足を労せんより、寧一診に心を労して細密な
らんことを要す。然れども自尊大にして屡々診察することを欲せざるは甚だ悪
むべきなり。

一、不治の病者も仍其患苦を寛解し、其生命を保全せんことを求むるは、医の
職務なり。棄てて省みざるは人道に反す。たとひ救ふこと能はざるも、之を慰
するは仁術なり。片時も其命を延べんことを思ふべし。決して其不起を告ぐべ
からず。言語容姿みな意を用ひて、之を悟らしむることなかれ。

一、病者の費用少なからんことを思ふべし。命を与ふとも、其命を繋ぐの資を
奪はば、亦何の益かあらん。貧民に於ては茲に斟酌なくんばあらず。

一、世間に対して衆人の好意を得んことを要すべし。学術卓絶すとも、言行厳
格なりとも、斎民の信を得ざれば、其徳を施すによしなし。周く俗情に通ぜざ
るべからず。殊に医は人の身命を依托し、赤裸を露呈し、最密の禁秘をも白し、
最辱の懺悔をも状せざること能はざる所なり。常に篤実温厚を旨として、多言
ならず、沈黙ならんことを主とすべし。博徒、酒客、好色、貪利の名なからん
ことは素より論を俟ず。

一、同業の人に対しては之を敬し、之を愛すべし。たとひしかること能はざる
も、勉めて忍ばんことを要すべし。決して他医を議することなかれ。人の短を
いうは、聖賢の堅く戒むる所なり。彼が過を挙ぐるは、小人の凶徳なり。人は
唯一朝の過を議せられて、おのれ生涯の徳を損す。其徳失如何ぞや。各医自家
の流有て、又自得の法あり。漫に之を論ずべからず。老医は敬重すべし。少輩
は親愛すべし。人もし前医の得失を問ふことあらば、勉めて之を得に帰すべく、
其治法の当否は現病を認めざるに辞すべし。

一、治療の商議は会同少なからんことを要す。多きも三人に過ぐべからず。殊
によく其人を択ぶべし。只管病者の安全を意として、他事を顧みず、決して争
議に及ぶことなかれ。

一、病者曽て依托せる医を舎て、窃に他医に商ることありとも、漫りに其謀に
与かるべからず。先其医に告げて、其説を聞くにあらざれば、従事することな
かれ。然りといへども、実に其誤治なることを知て、之を外視するは亦医の任
にあらず。殊に危険の病に在ては遅疑することあることなかれ。


 右件十二章は扶氏遺訓巻末に附する所の医戒の大要を抄訳せるなり。書して
二三子に示し、亦以て自警と云爾。


     安政丁巳春正月
                             公 裁 誌



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