書名:若君御謀反
著者:中村 彰彦
発行所:角川書店
発行年月日:2003/9/30
ページ:253頁
定価:1700円+税
「若君御謀反」、「母恋常珍坊」、「二度目の敵討」、「おりん・昭吉 すかしの敵討」、「おとよ善左衛門」、「紺屋町の女房」、「堀部安兵衛の許嫁」の7編が収められた短編集です。
若君御謀反
加藤清正の肥後熊本藩54万石お取り潰しの原因とは、三代目の常識はずれの悪戯でお家断絶。
母恋常珍坊
関が原に破れ、八丈島に配流された宇喜多秀家を加賀百万石が支えた訳とは?
二度目の敵討
世にも稀な二度のあだ討ち、親の敵と恩人の敵と二度の敵討をなした穂積軍平の功名
おりん・昭吉 すかしの敵討
高家の狷介な家老がひた隠す過去を暴いて敵討を成し遂げた恋人おりん・昭吉
おとよ善左衛門
若年寄田沼意知(田沼意次の息子)に江戸城で刃傷に及んだ佐野善左衛門と、その妻の物語。
紺屋町の女房
名奉行は大岡越前守だけではなかった。天保年間の南町奉行・矢部定謙の名裁き。
堀部安兵衛の許婚
赤穂浪士の討ち入りから七十余年。堀部安兵衛の許婚という92歳の尼僧、その思い出を語る。
短編ですが、それぞれ読み応えのある内容です。