投稿者 スレッド: 警世の書「環境主義は本当に正しいか?」は何を語っていたか  (参照数 87 回)

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警世の書「環境主義は本当に正しいか?」は何を語っていたか  - つみかさね
https://3yokohama.hatenablog.jp/entry/2023/02/04/173219

2003年から2013年までチェコ共和国の大統領を2期にわたり務めたヴァーツラ
フ・クラウス氏が、大統領在任中の2007年に出版した「環境主義は本当に正し
いか?」と言う本が今の環境主義のゆくへを予想していたことになったと紹介
されています。

1.未来の人間が現在の私たちより豊かであり、技術も進歩していて、おそら
く今とは全く異なる問題に取り組んでいるという事実を無視してしまっている。
・・現在の眼を通して未来を測定しようとすれば、必ず子孫たちから失笑を買
うことになるだろう。

2.リスクが小さいのに保険料が高ければ保険を買おうという気にはならない
・・ところが私たちはゼロではないにしろ非常に小さなリスクに高い保険料を
払うよう要求されているのだ。

3.環境主義者が規制介入や禁止を正当化するため、予防原則を金科玉条にし
ているのを私たちは目の当たりにしている。このような規制を実行するには、
差し迫った大災厄についてたっぷり説明した後、未来に関する単純きわまる道
徳的で崇高な説教をし、アル・ゴア流の人類に関する「不安」を示しさえすれ
ばいいのである。・・予防原則の手法を利用すれば、ほとんどどんなことでも
禁止できるようになってしまう。

環境主義者の悲観的な見方ではなく、楽観的な見方をしましょうという提案で
す。
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楽観主義による提言
1.環境のために努力する代わりに自由を獲得する努力をしよう。
自由、民主主義、人間の幸福といった基本問題より、気候変動を優先したりし
ないようにしよう。
2.上から人間を組織せず、全員が自分なりの人生を送れるようにしよう。
温暖化といった流行現象に流されないようにしよう。
3.科学を政治的に利用するのを許さないようにしよう。・・多数派によって
なされている「科学的合意」という幻想を受け入れないようにしよう。
4.自然に対して敏感で注意深くなろう。
5.人間社会の自発的進化に対し、謙虚な気持ちで信頼を寄せるようにしよう。
6.破滅的な予測を恐れたりせず、予測を利用して人間の人生に不合理な介入
をさせたり、促されたりしないようにしよう。
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ヴァーツラフ・クラウス氏の言葉を読むと未来に希望も見えてくる。地球環境
問題に人間の影響が多大になっているとみんなで反省しろという風潮、でも自
然はもっともっと強かで、人間程度に影響をなんともせずに地球は今後も進ん
でいく。人間がなんとか出来るなんて高慢な考えは捨てた方が良いと言ってい
る。この本は絶版になっているが、横浜市図書館には2冊だけあるようです。

警世の書「環境主義は本当に正しいか?」は何を語っていたか
https://agora-web.jp/archives/230125031303.html