投稿者 スレッド: 真実の中国史[1840-1949]  (参照数 416 回)

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真実の中国史[1840-1949]
« 投稿日:: 11月 14, 2012, 08:19:30 pm »
書名:真実の中国史[1840-1949]
著者:宮脇 淳子
監修:岡田 英弘
発行所:李白社
発行年月日:2011/11/3
ページ:337頁
定価:1600円+税

そもそも中国にとって歴史とはどうーでも良いこと。時の権力者が自分の都合の良いようにでっち上げ、ウソも100回言えば真実に聞こえる。日本の歴史教科書どころか、新聞もテレビも歴史学者も中国の洗脳にどっぷり浸かっている。言っている中国人すら信じているわけではない。
中国にとって歴史とは政治、プロパガンダに過ぎない。そんなものに真面目に対応する必要はない。
日本は同じ土地に、同じ民族、天皇も継続(一部断絶)していて、歴史とは継続しているもの、日本という国の範囲も比較的はっきりしているが、中国は土地も、民族も、王朝もそれぞれの時代にそこを治めていた。そして次の王朝は前王朝の軌跡は全て破壊してきた。したがって国家とか歴史という感覚が歪んだものになっている。マルクス主義的歴史観によると「原始共産制」「古代奴隷制」「中世封建制」「近代資本主義」そして未来は「共産制」人類は発展していくのだと決めてしまう歴史観。これで全ての国が見えると勘違いをさせてきた。

中国の歴史では日清戦争もなかった事になっている。毛沢東にとっては屈辱的なことだから、入れていない。いままでの歴史とは全く違った歴史が見えてきます。また今の尖閣諸島問題、反日運動なども理解出来ると思います。宮脇淳子にインタビューした内容を元にしているのでちょっと話が飛んでいるのと、裏の取り方が甘いという感じもしますが、概要的には判りやすいと思います。


本書カバーより
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歴史とは勝者によってつくられる。毛沢東によって書き換えられた歴史を鵜呑みにしてきた日本人に、まったく違っていたウソの中国史を暴く。

本書より
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「中国は『水滸伝』の世界を考えたほうがわかりやすいかもしれません。要するに、義兄弟と仲良くするというような、自分と組む人間だけで天下を取ろうぜ、それで山分けしようぜという世界」。

そのうえで「見た目が綺麗な言葉とか、ちょっときれいな外側とかを装って、外国のどこかの国と仲良くするだけです。そうなると一見、服が替わっているので近代的に見え」るのだが、「精神としては『水滸伝』と全然変わっていない」。

いまバブルを演出し、その前に株高を演出して、しこたま儲けたカネを海外へ持ち出した共産党幹部らは、不動産バブルでとうに蓄財したカネをスイスや米国やケイマンへ運んだ。バブル破綻に逃げ遅れた人々は、結局「ババ抜きのババをつかまされた人」になるのである。なるほど不動産バブルや利権構造と賄賂という中国経済の本質は、どうみても『水滸伝』の世界である。