投稿者 スレッド: 「己の影を抱きしめて」 - こころの時代 宗教・人生  (参照数 357 回)

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「己の影を抱きしめて」 - こころの時代 宗教・人生
« 投稿日:: 6月 13, 2020, 12:34:36 am »
「己の影を抱きしめて」 - こころの時代 宗教・人生
https://is.gd/2uWdNf

昨日NHKのEテレビで「己の影を抱きしめて」を見ました。児童文学の世界的名
作『ゲド戦記』の翻訳で知られる清水眞砂子さん(78)。昭和16年北朝鮮で
生まれて、戦後38度線を越えて引き上げてきた人、その後静岡県で育つ。戦中
派の女性です。

さすがに文学者で「言葉」にこだわっている。それも凄いこだわりよう、「魔
法使い」というのはある固定の意味、イメージで使われているが、本当は違う
のではないか。賢人(賢い人)とも訳せる。そんなことを考えながら一つ一つ
の言葉を大切に『ゲド戦記』を訳していったとのこと。10年ほどで高校の英語
教師を辞めて、翻訳家、作家をやりながら、その後女子短大の先生を続ける。
そんな女性の生きてきた道を旨くまとめてあった。
短大生の最初の授業で使った朗読のテキスト「はなをくんくん」童話。これを
読んで聞かせるとみんなシーンとしてきて、自分だけの中に入り込んでしまう。
そして朗読が終わって、かなり経ってから、段々自分のいる位置に戻ってくる
そんな体験をさせる授業。親、学校から友達を作りなさい。みんな仲良くしな
さいと育ってきた彼女達に、一人きりで考える大切さ、友達がいなくても自信
を持てることなどを知らせる。目からうろこの彼女達。今の世でみんながその
方向に行くときに踏みとどまれるものはなにから生まれてくるのか?そんなこ
とをいつも考えてきた人、一言に重みがある魅力的な人です。「生きている人
達は私が私がと言わない」「世界に希望が残されているとしたら、それは名も
無き人々の中にある」ゲト戦記。日本の昔話はハッピーエンドで終わるけれど、
ほとんど物語はそんなに金持ちでも教養の或る人達の話でもない。でも大抵は
ハッピーエンドで終わる。現実はそんな単純でないことを判っている昔話(語
り手も、聞き手も)でも、それはひとつの祈りだったと考えれば納得がいく。
善人悪人、いい人悪い人などと割り切れないのが現実、いい人の中にも悪魔よ
りも悪い心もあり、そんなものを合わせて保っているのが生きている人間、こ
の人は人間が好きだ。そして正しい心も影も全て己の心で抱きしめて生きてき
た人。なかなか面白いいい番組でした。今ならNHKプラスで見ることが出来ま
す。(6/11(木)22:00~)

清水眞砂子さん 己の影を抱きしめる こころの時代 より
https://ameblo.jp/sysy222/entry-12585519668.html
学校がつらい時は ひとりでいる時に、人は育つ
https://book.asahi.com/article/11717702
清水眞砂子さん「心うたれたその先は~読書の現在を考える~」(報告) -
塩尻市立図書館
https://is.gd/8aXpeH

はなをくんくん|福音館書店
https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=72#book1
はなをくんくん 絵本 読み聞かせ 動画 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=HD3UqYVLcjc
はなをくんくん(要約)
冬の森の中、雪の下で動物たちは冬眠をしています。野ねずみも、くまも、小
さなかたつむりも…。でも、とつぜんみんなは目をさましました。はなをくん
くんさせています。みんなはなをくんくんさせながら、雪の中をかけていきま
す。みんなとまって、笑って、踊りだしました。「ゆきのなかにおはながひと
つさいてるぞ! 」やわらかいタッチの美しい絵と、詩のような文で、自然の摂
理と喜びをやさしく子どもに語りかけます。