書名:あきない世傳 金と銀(四)
貫流編
著者:高田 郁
発行所:角川春樹事務所
発行年月日:2017/8/18
ページ:287頁
定価:580円+税
高田郁の人気の小説です。図書館に申し込んでいたのですが270人位の待ちに
なっていました。この本を買った人がいて貰ったので、読むことが出来ました。
1年に2冊ペースで書かれています。さていつ終わるのか?大阪商人の話でなか
なかおもしろいです。
大坂天満の呉服商、五鈴屋の五代目店主の惣次とその女房幸が力を合わせて商
いに励んでいたが、あまりにも幸の商才が抜きんでいる。それに比べて惣次な
りにそれなりの商人ではあるが、幸を疎み始め、惣次の信用を一気に失う事件
をきっかけに、著しく誇りを傷つけられ、店主の地位を放り出して姿を消す。
もう二度と戻らないという惣次の決意を知ったお家さんの富久は、意外な決断
を下す。幸は元の女衆に逆戻りか?次の跡継ぎは誰が?五鈴屋の存亡の危機に
直面する。その中をどう生きていくか?
「買うての幸い、売っての幸せ」と教えられ、「商いは川の流れに似ている」
「天から与えられた美しい色を欲得づくで汚さんよう、精進してこその商い」
「どないな時にかて、笑いなはれ。笑うて勝ちに行きなはれ」「笑う門には福
来る」
そんな気持ちで生きていく幸にどんな未来が見えてくるのか?なかなか楽しい
物語です。次が楽しみですね。多分2018年2月次の第五弾が出るか?ちなみに
この貰った本と「未来の年表」を図書館に寄贈してきましたので、待っている
人が少し減るかも知れませんね。
【書評】『あきない世傳 金と銀 貫流篇』髙田郁
http://www.webdoku.jp/cafe/katayama/20170921095748.html