書名:真実の中国史[1840-1949]
著者:宮脇 淳子
監修:岡田 英弘
発行所:李白社
発行年月日:2011/11/3
ページ:337頁
定価:1600円+税
そもそも中国にとって歴史とはどうーでも良いこと。時の権力者が自分の都合の良
いようにでっち上げ、ウソも100回言えば真実に聞こえる。日本の歴史教科書どこ
ろか、新聞もテレビも歴史学者も中国の洗脳にどっぷり浸かっている。言っている
中国人すら信じているわけではない。
中国にとって歴史とは政治、プロパガンダに過ぎない。そんなものに真面目に対応
する必要はない。
日本は同じ土地に、同じ民族、天皇も継続(一部断絶)していて、歴史とは継続し
ているもの、日本という国の範囲も比較的はっきりしているが、中国は土地も、民
族も、王朝もそれぞれの時代にそこを治めていた。そして次の王朝は前王朝の軌跡
は全て破壊してきた。したがって国家とか歴史という感覚が歪んだものになってい
る。マルクス主義的歴史観によると「原始共産制」「古代奴隷制」「中世封建制」
「近代資本主義」そして未来は「共産制」人類は発展していくのだと決めてしまう
歴史観。これで全ての国が見えると勘違いをさせてきた。
中国の歴史では日清戦争もなかった事になっている。毛沢東にとっては屈辱的なこ
とだから、入れていない。いままでの歴史とは全く違った歴史が見えてきます。ま
た今の尖閣諸島問題、反日運動なども理解出来ると思います。宮脇淳子にインタビ
ューした内容を元にしているのでちょっと話が飛んでいるのと、裏の取り方が甘い
という感じもしますが、概要的には判りやすいと思います。
本書カバーより
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歴史とは勝者によってつくられる。毛沢東によって書き換えられた歴史を鵜呑みに
してきた日本人に、まったく違っていたウソの中国史を暴く。
本書より
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「中国は『水滸伝』の世界を考えたほうがわかりやすいかもしれません。要するに
、義兄弟と仲良くするというような、自分と組む人間だけで天下を取ろうぜ、それ
で山分けしようぜという世界」。
そのうえで「見た目が綺麗な言葉とか、ちょっときれいな外側とかを装って、外国
のどこかの国と仲良くするだけです。そうなると一見、服が替わっているので近代
的に見え」るのだが、「精神としては『水滸伝』と全然変わっていない」。
いまバブルを演出し、その前に株高を演出して、しこたま儲けたカネを海外へ持ち
出した共産党幹部らは、不動産バブルでとうに蓄財したカネをスイスや米国やケイ
マンへ運んだ。バブル破綻に逃げ遅れた人々は、結局「ババ抜きのババをつかまさ
れた人」になるのである。なるほど不動産バブルや利権構造と賄賂という中国経済
の本質は、どうみても『水滸伝』の世界である。