投稿者 スレッド: 女にこそあれ次郎法師  (参照数 370 回)

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女にこそあれ次郎法師
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 07:04:30 pm »
書名:女にこそあれ次郎法師
著者:梓澤 要
発行所:新人物往来社
発行年月日:2006/1/31
ページ:509頁
定価:2400円+税

井伊氏の発祥の地、遠州井伊谷その周辺を井の国と呼ばれていたようです。今か
ら1000年前、平安時代の中頃、その地に起こった井伊氏は鎌倉時代武家の名門と
して知られる存在となり、室町末期今川氏、斯波氏といった守護大名の葛藤の狭
間で翻弄され続けていた。そんなとき次郎法師井伊直虎という一人の女性が主人
公。のち徳川四天王の一と呼ばれた井伊直政の後見人、養母であり、地頭職を勤
めた一国の領主。一端は今川氏真によって滅ぼされてしまった井伊氏の当時の当
主でした。でも地元以外では殆ど知られていない存在。井伊直政は浜松城下で家
康の鷹狩りの折り見出されたと歴史の中に登場するが、それ以前の井伊氏の歴史
を踏まえた物語です。作者も実は女流作家です。読み応えのある本です。なかな
か面白い。