書名:コイン・トス
著者:幸田 真音
発行所:講談社
発行年月日:2004/06/15
ページ:288頁
定価:1600 円+ 税
50才過ぎのガードマンをしている男と、アメリカから日本に戻ってきた女が銀座
の画廊で再会する。そんな場面から物語は始まる。男はの篠山孝男、女は北原冴
子。
篠山は東和信託銀行からスタンレー・ブラザース証券に転職して間もない頃、篠
山は北原冴子という女性と親しくなる。彼女は、スタンレー・ブラザーズ証券東
京支社の要職にあったバーニー・ポメランツの秘書であった。外国人が多いため
、日本人同士ということもあってお互いに「タカさん」「冴ちゃん」と愛称で呼び合
うほど、お互いを意識しだすようになる。その彼女が画商になりたいと、会社を
辞めてニューヨークに渡ってしまう。
篠山は仕事でニューヨークに出かけた際、冴子と一度会ったが、連絡を取り合い
会った。それから10年お互いに音信不通。篠山は証券会社を辞めて、警備会社の
ガードマンとして働いている。冴子はニューヨークで画商として独立しようとし
て失敗。そんな時2人は久しぶりに出会う。
作者の幸田真音も働いていた貿易センタービルの911事件に篠山と携帯電話で話を
している時、冴子は事件に遭遇する。その後は?
幸田真音は金融物はかなり得意ですが、男女の関わりなどはちょっとという911事
件には彼女の元同僚などが被害に遭っているらしいけれど、何となく物足りない
感じの作品。もう少し練って欲しい。思いつきで書き綴った感じで粗雑な感じだ
と思いました。
Welcome to the Main's World(幸田真音のホームページ)
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