書名:M8 エムエイト
著者:高嶋 哲夫
発行所:集英社
発行年月日:2004/8/30
ページ:396頁
定価:1900 円+ 税
「M8」ってマグニチュード8のこと。2005年12月に、東京に直下型の地震がや
ってくる。政府は東海大地震の予知を重点的に政策を行っていたが、ポスドクの
若き科学者瀬戸口が、コンピューターシミュレーションで、東京直下にM8級の地
震が発生すると予告する。しかし大学の上司も誰も信じてくれない。瀬戸口は阪
神大地震を高校生の時に経験した。両親と妹を亡くしている。
二度とあの悲劇は繰り返したくないという思いで地震科学者に。同じおもいた高
校時代の同級生、元地震学者遠山教授(阪神大地震の予知を発表しなかった(で
きなかった)ためにあの大きな被害、自ら責任を感じて雲がくれしていた)など
が、東京都知事を説得して事前に準備(警報まで出せず、訓練警報)していたと
ころにM8級の地震が・・・
テーマとしてはちょっと興味を感じたが、著者の勉強不足があまりにも目立つ、
人物描写にしても甘い。センセーションなるな流行ばかりを追いかけた軽率な作
品。そんな気がする。もう少し真面目に書けよ。と言いたい。作品の中に生きた
人間がすこしも感じられないのは私だけでしょうか?