書名:彩り河(上)
著者:松本 清張
発行所:文藝春秋社
発行年月日:1983/7/20
ページ:427頁
定価:1200円+税
書名:彩り河(下)
著者:松本 清張
発行所:文藝春秋社
発行年月日:1983/7/20
ページ:422頁
定価:1200円+税
久々の松本清張作品です。東洋商産という商事会社で社長争いで敗れた井川正治郎はその後高速料金所の職員として余生を送っていた。ある日高速料金所を通る高級車の運転席に元愛人の和子の姿を見た。助手席には、かつてのライバルで東洋商産社長の高柳秀夫が乗っていた。銀座の高級クラブのママになっている和子の再会を試みるが、和子は冷たくまったく相手にされない。そんな井川にそっと近づく奇妙な男と銀座で出会う。
夜の銀座を舞台に男と女、商社トップ人事を巡る暗闇、経営不振のための不正会計、隠し融資による会社の乗っ取り。和子、高柳秀夫の後ろには大きな闇、次々の起こる殺人、経済界の闇に迫る企業ミステリーです。「彩り河」のその名の如く、夜のネオンが河のようにひかりきらめく大都会を舞台とした作品。