▶ 福島原発事故の長期災害リスク 鷹取敦 青山貞一 独立系メディア - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=ud7aaSclXvw本動画は、2011年3月11日に東日本大震災に伴って発生した東京電力福島第一原発の過酷事故による被害のうち、放射性物質による直接の健康リスク以外の側面について指摘したものである。
事故発生直後の緊急避難により、高齢者、障害者、病気を持った方等が困難な状況に陥り犠牲が出た。その後、福島県から15万人もの強制避難、自主避難され、長期避難によるいわゆる「災害関連死」によって原発による強制避難地域の高齢者を中心にストレスや閉じこもりがちで孤独な生活により、既に1500名近くの方が亡くなっている。
災害関連死以外に、地元の主要な産業である農業・漁業の経済的な損失や将来への不安、家族、地域における人間関係の破壊や分断、放射線による健康リスクへの不安や、外出を控える事等によるストレスや生活習慣病などの健康影響の顕在化、差別への不安、不信等多くの問題が起きている。
日本政府の対応は、過去の原発事故、放射能汚染事故の教訓に学ばず、トップダウンで「安心安全」を強調する対応に終始し、被ばくの高い人への優先的な対処を行わず、意志決定の透明性、住民参加、正確な記録等、最低限行うべきことすら行っておらず、住民へ適切な選択肢を示すこともせず、問題をより深刻にしている。
政府の対応を根本から見直すとともに、研究者による正確な実態把握と公表に加え、ニセコ町が行っているように、自治体が策定している原子力防災計画へ住民参加による反映すること等が必要である。