投稿者 スレッド: 日本酒に「正宗」とつく名前が多いワケ、知っていますか?  (参照数 368 回)

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日本酒に「正宗」とつく名前が多いワケ、知っていますか?
« 投稿日:: 12月 29, 2022, 01:54:04 pm »
日本酒に「正宗」とつく名前が多いワケ、知っていますか?
https://gendai.media/articles/-/103697

正宗の由来
さまざまな酒銘のある中で「○○正宗」が目につきます。ネットで調べると8
つの県を除く全国に147銘柄もあります。

「正宗」の元祖は1625(寛永2)年に灘で酒造りを始め、1717(享保
2)年に創業した蔵元です。その6代目当主の山邑太左衛門が1840(天保
11)年に宮水(106ページ)を発見し、同じ頃に「正宗」を酒銘としました。

当時、灘では歌舞伎ゆかりの名を酒銘にすることが多く、太左衛門の蔵でも歌
舞伎の名跡、坂東彦三郎の俳名から採った「薪水」を酒銘としていました。名
跡とは歌舞伎役者が舞台上で使う芸名で、代々受け継がれる名前です。そして
名跡とは別に名乗るのが俳名で、必ずしも継承されません。

かねてから太左衛門は、愛酒家により訴える酒銘を思案していました。あると
き、京都の寺を訪れた折に「臨済正宗」の経典を見てひらめいたというのが有
力な説です。

太左衛門は清酒(セイシュ)に語感が似ていることから、経文通り正宗(セイ
シュウ)のつもりでしたが、江戸っ子はみな「マサムネ」と呼び習わしました。
そして灘の酒が「下り酒」として江戸で人気が上がったこともあって、「正宗
」の名にあやかる蔵元が続出しました。

ところが1884(明治17)年に商標条例が発令されると、「正宗」という酒
銘は懇願者多数で受理されず、普通名詞扱いとなってしまいました。このため
「正宗」の頭に○○を冠したものが商標になったのです。