まもなく訪れる5Gの時代、その電波は本当に「人体に影響ない」のか?
https://wired.jp/2019/05/27/why-5g-makes-reconsider-health-effects-cellphones/「5Gの放射能は4Gよりも強く健康被害を引き起こす」は本当か | SciencePortal China
https://spc.jst.go.jp/news/190603/topic_3_01.html第5世代移動通信(5G)が普及すれば、これまでより高周波の電波を発する通信機器が、大量かつ高密度に地球上いたるところに配置されることになる。そのときの電波の人体への影響を、30年も前の古い基準によって「問題ない」と判断して本当にいいのだろうか──。通信政策を専門とするハーヴァード大学法科大学院教授、スーザン・クロフォードによる考察。
ワイヤレス通信業界は、やたらと5Gの安全性を強調しようとするし、未解決の課題には既存の高周波の安全基準で対処しようといった主張を続けている。現実はその程度なのだ。
電磁放射線の人体への影響を測定する際に用いられるFCCの基準とは、短時間に平均的な暴露量で人体の組織が加熱されるかどうかを測っている。職業労働者は6分間、一般の人の暴露については30分間だ。この基準は1996年に採用されたが、ドイツに本部を置く国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が30年前に採用した基準に部分的に基づいている。
しかし、この団体が、通信業界とエネルギー業界の双方に忠実であると指摘する者もいる。2012年、米国の会計検査院(GAO)は、FCCの基準が「高周波エネルギー暴露についての最新研究を反映していなかった」ことを発見し、FCCに対して暴露量の限界値を再評価して変更を検討するように勧告した。FCCはこの基準を再検討するプロセスを翌年に立ち上げたものの、その再調査が進んでいる様子は見られない
The FCC's 5G FAST Plan | Federal Communications Commission
https://www.fcc.gov/5G連邦通信委員会(れんぽうつうしんいいんかい、英語: Federal Communications Commission フェデラル・コミュニケーションズ・コミッション、略称:FCC)は、アメリカ合衆国議会の法令によって創設され、監督され、及び権限を与えられたアメリカ合衆国政府の独立機関(Independent agencies of the United States government)である。アメリカ国内の放送通信事業の規制監督を行う。