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ロスジェネの逆襲
« 投稿日:: 8月 01, 2017, 11:14:42 pm »
書名:ロスジェネの逆襲
著者:池井戸 潤
発行所:ダイヤモンド社
発行年月日:2012/6/28
ページ:382頁
定価:1,500 円+税

「半沢直樹」シリーズ第3弾となる『ロスジェネの逆襲』企業を舞台にした小
説です。時は2004年、銀行の系列子会社東京セントラル証券に営業企画部長と
して出向した半沢直樹。東京セントラル証券の業績は鳴かず飛ばず。そんなと
ころにIT企業の電脳雑伎集団社長から、ライバルの東京スパイラルを買収した
いと相談を受ける。大型の商談である。アドバイザーに選ばれば巨額の手数料
が入るビッグチャンス。そこに東京セントラル証券の親会社である東京中央銀
行から理不尽な横槍が入る。子会社である以上親会社の良いなりが普通、でも
半沢直樹は周囲をあっと言わせる秘策に出た。人事が怖くてサラリーマンが務
まるか!ちょっと骨のある内容です。困難に向かいながら策を巡らしていく、
読んでいる者に少しの暇を与えないスピーディーな展開が面白い。


本書より
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「オレにはオレのスタイルってものがある。長年の銀行員生活で大切に守って
きたやり方みたいなもんだ。人事のためにそれを変えることは、組織に屈した
ことになる。組織に屈した人間に、決して組織は変えられない。そういうもん
じゃないか」

「サラリーマンだけじゃなくてすべての働く人は、自分を必要とされる場所に
いて、そこで活躍するのが一番の幸せなんだ。会社の大小なんて関係がない。
知名度も。オレたちが追求すべきは看板じゃなく、中身だ」

「仕事の質は、人生そのものの質に直結しますから」

「仕事は客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。自分のために
した仕事は内向きで、卑屈で、身勝手な都合で醜く歪んでいく。そういう連中
が増えれば、当然組織も腐っていく。組織が腐れば、世の中も腐る。

「どんな場所であっても、また大銀行の看板を失っても輝く人材こそ本物だ。
真に優秀な人材とはそういうものなんじゃないか」