投稿者 スレッド: 死ねばいいのに  (参照数 285 回)

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死ねばいいのに
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 11:05:07 pm »
書名:死ねばいいのに
著者:京極 夏彦
発行所:講談社
発行年月日:2010/5/15
ページ:397頁
定価:1700円+税

おどろおどろしい世界、魑魅魍魎の世界を書いてきた京極夏彦、「死ねばいいのに
」はそんな京極夏彦ならではの作品か?死んだ女の事を教えてくれないか?と無礼
な若い男が突然現れて尋ねる。死んだ女の関係者(実際は微妙は言い方)を一人一
人尋ね回る。問いかけられる言葉に、私は一体、彼女の何を知っていたのだろう?
絶妙の会話、暴かれる嘘、さらけ出される人間の業、自分勝手な自分、彼女の事を
聞かれながら自分のことしか応えない。人は何のために生きるのか?この世に不思
議なことなど何もない。人間の本質にじっくりと迫ってくる迫力、人間臭さ、何と
も言えない不快さが溢れてくる。そして最後に落ちが!