投稿者 スレッド: 人間と放射能 医療用X線から原発まで  (参照数 286 回)

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人間と放射能 医療用X線から原発まで
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 10:39:15 pm »
書名:人間と放射能 医療用X線から原発まで
著者:ジョン・W・ゴフマン
訳者:伊藤昭好、今中哲二、川野眞治、小出裕章、小出三千恵、小林圭二、瀬尾

発行所:明石書店
発行年月日:2011/10/25
ページ:777頁
定価:4700円+税

この本は1991年に発刊された版の新装版です。故ジョン・W・ゴフマンの名著です
。京大原子力実験所の今中哲二氏、瀬尾健氏、小出裕章氏などが訳しています。

この本は寝転びながら読む本ではない。学者だけではなく、一般の人(ある程度
数学が判る人)でも理解出来る。また追試を行っても回答にたどり着けるように
基礎的な説明から、計算方法。出した結論への行き着き方までを解説している。

物理、数学などの学者で本当によく判っている人は素人にもわかり易い。この本
はまさにそんな本です。著者の情熱と人情がひしひしと伝わってくる。そして慎
重に慎重に自分の出した結論にも解析、分析、違った視点から違ったデータから
の考察と科学論文の書くときの手順を懇切丁寧に教えてくれるそんな感じの書き
方です。また訳者の日本語が適切でわかり易いのかも知れません。ただ単に訳し
ているというより中身を十分理解し、租借できているからわかり易いと思います


人間と放射能について、ガン発生の基礎、メカニズム、原因推定、放射能の基礎
的なことから高度なことまでじっくりと説明しています。著者への反論なども載
せています。勿論それへの反論も。「放射能の影響について閾値がない」という
こと詳細に説明しています。すべての学問も一緒ですが、マスコミ、政府等が言
っているように一か零かという答えは殆どないのです。この本を読んでそれぞれ
自分で考えて見るには非常に良い本だと思います。世界のバイブルとなる書だと
思います。横浜市の図書館で3ヶ月待ちでようやく読みました。