書名:風の陣 天命篇
著者:高橋 克彦
発行所:PHP研究所
発行年月日:2005/1/5
ページ:363頁
定価:1700円+税
恵美押勝が討伐されてから一年近くが過ぎた天平神護元年(七六五)――。淳仁
天皇を廃した孝謙上皇が帝位に再び返り咲き、束の間の平和が内裏にもたらされ
たかに見えるが、孝謙女帝をそそのかして、陰で政治を操る弓削道鏡の存在があ
った。危機感を募らせた牡鹿嶋足、天鈴は「打倒道鏡」を誓い合う。しかし彼ら
のもくろみとは裏腹に快僧道鏡は盤石の体制を確立していく。そしてますます欲
望を募らせて、道鏡自信が人臣を極める太政大臣をも超えて天皇になろうという
野望を抱く。その野望を砕くために牡鹿嶋足、天鈴は坂上苅田麻呂、吉備真備、
和気清麻呂とともに奇計妙策を駆使しながら道鏡を失脚させる。風の陣第三弾で
す。
神護景雲3年(769年)「宇佐八幡宮の神託」を和気清麻呂が使者となる。
神託の内容が「道鏡を天皇にするな」という内容だったため、大隅国に流された
。
1.風の陣(立志篇)
2.風の陣(大望篇)
3.風の陣(天命篇)
4.風の陣(風雲篇)
5.風の陣(裂心篇)