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陽炎の島
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 07:57:03 pm »
書名:陽炎の島
著者:典厩 五郎
発行所:毎日新聞社
発行年月日:2001/5/20
ページ:380頁
定価:1800円+税

1933年3月、後藤象二郎に飛騨山中に強制移住させられた台湾高山族300名ばかり
、昭和9年の室戸台風の山津波によって大半の人々が亡くなってしまう。生き残っ
た末裔が太平洋戦争に翻弄される。
2000年12月、人生に絶望した映画脚本家が最後に挑んだ大バクチ、現金奪取計画
。博打場の現金を奪うという計画は3人で行った。被害にあった方も警察にも届け
られないことを見越して大胆犯行を行う。現代と過去、時代の異なる二つの物語
が段々と一つの物語なってくる。現代史の中に日本軍、本省人に翻弄された台湾
高山族の末裔の歩んだ生き様が見えてくる。なかなか面白い作品です。