投稿者 スレッド: 疾走  (参照数 306 回)

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疾走
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 07:19:16 pm »
書名:疾走
著者:東 直巳
発行所:角川春樹事務所
発行年月日:2008/4/8
ページ:397頁
定価:1900円+税

 北海道・田村町に「えびす」という低レベル(核)廃棄物処理場が完成した。
その建設を行った丸高建設の会社の寮に住む家族、子どもたちに低レベル(核)
廃棄物処理場の見学の案内が来た。この見学に参加した子どもたちが経験する脅
威の経験。見学途中で子どもたちの乗ったバスはタンクローリーと衝突して全員
死亡してしまった。この子どもたちが何を見たのか?「えびす」は事故の説明も
報告も要領が得ない。警察の動きも遅い。
そんな中で子どもたちの中で2人が途中抜け出した生きていることが判る。その二
人を助けた高見沢雄一が森林の中を逃げ惑いながら、決して警察には飛び込まな
い。「えびす」関連者、警察関連者から追いかけられながら、必至に二人を助け
ながら逃げる。核にまつわるうさんくささ、原則オープンと言いながら、秘密に
された暗い分をえぐり出している。
権力に立ち向かう高見沢雄一の活躍を描いている。