書名:信長秘録 洛陽城の栄光
著者:井沢 元彦
発行所:幻冬舎
発行年月日:1997/4/25
ページ:346頁
定価:571 円+ 税
記憶無くした男が漂着した先は。「霊鳳」という年号見知らぬ時代の浜辺だっ
た。そしてその男は「本能寺の変」以降生きている「太閤信長」と謁見を果たす
のである。それも天正十年。天正七年に「本能寺の変」で信長は無くなっている
はず。これはSFで、過去の歴史を改変した時間空間を自由に散歩する犯罪者が
何かの意図をもって、信長を生かしてしまった。
そして日本を統一した信長は洛陽(中国)に都を置いてしまう。日本の海軍を組
織してマカオなどを侵略してイスパニアなどを追い出してしまう。そんな中に飛
び込んだ時間監視人2039(仁礼三九郎)は天正七年に突入しようとして、そこに
はガードが掛かっていて入ることができない。今までの歴史とは違った歴史が流
れている。本能寺の変の真の原因、なぜ明智光秀は信長を襲ったのか?興味ある
展開を見せてくれる。SF的な手法で歴史サスペンスを楽しめる。