書名:辛酸
田中正造と足尾鉱毒事件
著者:城山三郎
発行所:中央公論
発行年月日:1991/8/25
ページ:218頁
定価:408円+税
「百年公害」といわれる足尾鉱毒事件にあえぐ渡良瀬川流域の農民と、生涯を捧
げ尽くした田中正造と農民の最後の抵抗である萱刈騒動にいたるまで描いている
。田中正造の純粋無私の生き方、死に方の美しさに迫った人生の書。国会議員を
辞めて、全くの無一文もない状態でこの世を去った。いまのうのうとしている政
治家とは全く違った壮絶な人生、意気込み、迫力、覚悟が全く違っている。住民
、農民を最優先に自分の全てを捧げ尽くした田中正造。