投稿者 スレッド: 柴練水滸伝 われら梁山泊の好漢  (参照数 339 回)

admin

  • Administrator
  • Hero Member
  • *****
  • 投稿: 59142
    • プロフィールを見る
柴練水滸伝 われら梁山泊の好漢
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 04:45:14 pm »
書名:柴練水滸伝 われら梁山泊の好漢(1) 風雲編 
著者:柴田錬三郎
発行所:集英社
発行年月日:2002/07/25
定価:800 円+税

書名:柴練水滸伝 われら梁山泊の好漢(2) 疾風編 
著者:柴田錬三郎
発行所:集英社
発行年月日:2007/03/25
定価:933 円+税

書名:柴練水滸伝 われら梁山泊の好漢(3) 激闘編 
著者:柴田錬三郎
発行所:集英社
発行年月日:2002/08/25
定価:619 円+税

予約しておいた2,3が届いた。
2巻は人食い虎を退治した武松と、花栄の2人が主人公。梁山泊に好漢が次々と集
まってくる様子を描いている。

3巻は36人から108人に好漢が集まって、梁山泊が一番栄えた時代を描いている。
このストーリーは14世紀頃に完成したとか。いろいろな人の水滸伝を読んでみる
と違いがあるもののやっぱり、この人物達が次々梁山泊を目指してくるところが
やっぱり読んでいて面白い。その後の落日を描いたものはやっぱり人気がないの
か?探すのに苦労する。

-----------------------------
柴田錬三郎の水滸伝です。残念ながら未完の作品です。吉川英治の新水滸伝でも
未完で終わりました。梁山泊に次々と数々の豪傑たちが集まってくる。それぞれ
百八の魔星の生まれ変わりである。百八とは仏教で言う煩悩の数でもあり、除夜
の鐘で突かれる数でもある。この書は初代首領王倫を静粛して晁蓋が二代目首領
として活動する時期までを書いている。色々な人の水滸伝を読んでいるので話の
流れ、登場人物などもある程度予想しながら読める。柴練特有の話の盛り上げか
たのついつい話に引き込まれてします。史進、柴進、林冲、魯智深、晁蓋、呉用
、公孫勝、楊志、宋江、武松の話とつづく。話の面白さに一気に読んでしまった


われら梁山泊の好漢(1)の主な登場人物は
* 天魁星 宋江(そうこう) 梁山泊の三代目首領。
* 天機星 呉用(ごよう) 梁山泊の軍師。
* 天間星 公孫勝(こうそんしょう) 道術使い。
* 天雄星 林冲(りんちゅう) 槍の名手。中国で「教頭」といえばこの人のこ
と。
* 天貴星 柴進(さいしん) 後周皇帝の子孫。
* 天孤星 魯智深(ろちしん) 大力無双の破戒僧。
* 天傷星 武松(ぶしょう) 拳法の達人。
* 天暗星 楊志(ようし) 顔に青痣を持つ武人。 
* 天殺星 李逵(りき) 二丁板斧の使い手。斬り込み隊長。
* 天微星 史進(ししん) 上半身に9匹の龍の入墨を施している。百八星の中で
最初に登場する。
* 守護神 晁蓋(ちょうがい) 梁山泊の二代目首領。
* 王倫(おうりん) 梁山泊の初代首領。落第書生で偏狭な人物。林冲らに悪人
として粛清されている。
など。(2)ではどんな人達が現れるのか?普通水滸伝は豪傑達が集まって活躍
するところでお仕舞いが多いのですが、やっぱり108人が次々死んでいくところは
読んでいて面白くないからなのか?大抵は景気の良いところで終わっているよう
です。さて柴練の未完は何処まで連れて行ってくれるのか楽しみです。
« 最終編集: 3月 01, 2013, 04:53:04 pm by admin »