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終焉
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 04:23:21 pm »
書名:終焉
著者:杉本苑子
発行所:中央公論社
発行年月日:1997/10/7
定価:3600円+税

60才になってから、大岡越前の推薦で石見の銀山の代官として赴任する井戸平左
衛門。前任者が不祥事を起こしてその改め役として老骨にむち打って、饑饉に立
ち向かう。領民のことを一番に考えて行動する。赴任中に跡継ぎの息子の死。体
には癌腫に冒されながら、3年つづきの饑饉、ようやく今年は稲が実ったところに
蝗の大群、一瞬にして饑饉。そこで御倉米を井戸平左衛門の独断で放出してしま
う。その後自決。そこで物語は終わる。テレビでは大抵代官というと悪徳商人と
結託して領民を苦しめるのが相場。でも実際は当時の日本人はもっと真面目で井
戸平左衛門のような人はいろいろなところに居たのでしょうね。