投稿者 スレッド: ハッピーバースーディー命かがやく瞬間(とき)  (参照数 500 回)

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ハッピーバースーディー命かがやく瞬間(とき)
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 03:12:11 pm »
書名:ハッピーバースーディー命かがやく瞬間(とき)
著者:青木和雄、吉富多美
出版社:金の星社
発行年月日:1997/12
価格:1300円+税
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命って、生きるって何ですか・・・・・
「おまえ、うまれてこなきゃよかたよな。」十一歳の誕生日、ママと兄のひと
言から、あすかは声をなくしてしまう。祖父母の愛と自然の中で回復したあす
かは「自分は自分として生きる」と強く心にちかった。でも問題はあすかだけ
ではなかった。小さいときの傷から、あすかを愛せないママ、両親のいう通り
の人生に、疑問を持ちはじめる兄・直人。そして、あすかを待ち受けていたの
は、大好きな祖父と親友めぐみとの永遠の別れだった・・・・・。
泣き尽くし、癒されたあと生きる勇気がわいてくる物語
  (本書本文より)
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 突然、「おまえ、うまれてこなきゃよかたよな。」で始まる物語、一瞬どき
んとさせられる。声をなくして学校でも家庭でも喋ることが出来なくなってし
まったあすかが、祖父母の元へ、祖父と祖母の「先が短いとあせっても、たっ
ぷりあるとのんびりしても、時間の長さは変わらないんだ。同じことなら、せ
めて気持ちはのんびりといこうじゃありませんか、おじょうさん。」という会
話。ゆっくり暖かくあすかを見守っている姿が伝わってくる。「どんなにつら
いことや悲しいことも、いつかは流れていく。時間にとらわれてはいけないよ。
次にくる楽しい時間をみうしなってしいますよ。」悲しいときには思い切り泣
き、楽しいときには思い切り笑う、自分の感情に素直になって表現していくこ
とで段々自信をつけていくあすか。子供の成長する姿が描かれている。
 泣きたいときになけない。笑いたいときに笑えない。怒りたいときに怒れな
い。常に自分とは別のもの、両親であったり、学校の先生であったり世間であ
ったりと外部のことを気にして自分を見失う。そんなストレスを抱えこんでい
たあすか、自分の感情に素直になることで「生まれてきて良かった」と強く生
きる姿を描いている。今の子どもたちにとっては一つの応援歌ではないかと思
う。明日に希望を与えてくれる一書だと思う。