投稿者 スレッド: そのサラダ油が脳と体を壊している  (参照数 485 回)

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そのサラダ油が脳と体を壊している
« 投稿日:: 9月 15, 2015, 09:51:36 pm »
書名:そのサラダ油が脳と体を壊している
著者:山嶋 哲盛
発行所:ダイナミックセラーズ出版
発行年月日:2014/6/25
ページ:245頁
定価:1100円+税

最近植物油の危険が言われていますが、戦後ある時期から動物油はダメ、バターはダメ、マーガリンが良いと植物油が良いといわれて来たことを考えると全く逆の話になってきた。欧米では禁止されている植物油を未だに日本ではおっぴらに売られている。
この本では、油が体、とくに脳と関係が深いということが書かれている。

・細胞の主成分は油
人間の細胞は全部で約60兆個もあります。この細胞一つ一つに細胞膜という、細胞を外敵から守るための壁で覆われています。この細胞膜の主成分が良質な油です。成人の脳は、約1300グラムあり、40%はたんぱく質、60%がなんと油で出来ています。細胞と脳に使われている油は人体では作ることができないオメガ3系とオメガ6系という油が使われていていずれも細胞に必要な油です。しかしどちらも、体で作ることができない油です。したがって、食物から摂取するしかありません。それも良質な油を取る必要があります。
・体が酸化する
悪質な油を体に取り入れることで、脳と体の油質が酸化してしまいます。酸化=老化です。老化は避けられませんが、老化を遅くすることは出来ます。逆に速くすることも
・悪い油とは
悪い油は、マーガリンやマヨネーズ、菜種油、パーム油など、スナック菓子やケーキにも使用されています。その他ありとあらゆる加工品に使われていたりします。この悪い油は熱を加えることで酸化します。調理に使うときだけでなく、油を抽出するときにも熱を加えないと抽出出来ない油です。熱に弱い油とも言えます。

・身の周りにある酸化ストレス源
油以外でも
電磁波
タバコの煙
排気ガス
紫外線
レントゲン
放射線
などがあります。これらの酸化ストレスが認知症、うつ病、メヌエール氏病、花粉症、アトピー性皮膚炎、糖尿病、心疾患、ガン等の原因になると言われています。

・脳に悪い油は
サラダ油
サフラワー油
大豆油
コーン油
キャノーラ油
と本書では言っています。

・脳と体にいい油
DHAやEPAが多く含まれている青魚の油
エゴマ油(しそ油)
あまに油
オリーブ油
米ぬか油
ゴマ油
を挙げています。

・成長し続ける、記憶をつかさどる脳細胞「海馬」
海馬は、脳の中央の奥にある小さな器官なんですが、記憶に関して重要な役割を持っています。これは必要な情報か、不要な情報かを判断し長期記憶に変換したり、短期記憶に変換して短い期間で忘れるように処理したりという仕事をしています。この海馬が油の影響を最初に受けるんだそうです。だから悪い油を摂り続けることで最初に海馬が傷つき、記憶障害を引き起こしたりするんだそうです。認知症の原因として有力だそうです。あまり神経質になる必要はないとおもいますが、良い油、悪い油の違いくらいは知っていて良いことではないかと思います。すべてに言えますが極端に走らず、バランスの取れた摂取が必要ではないかと思います。でも何も考えずにスナック菓子、ファーストフードなどばかり食べていると悪い油を大量摂取していることになりそうです。

本書より
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専門医が原因究明。病気を起こし、脳を破壊する危険な油。認知症、うつ病、メヌエール氏病、花粉症、アトピー性皮膚炎、糖尿病、心疾患、ガン等の原因となる“サラダ油”の正体!

目次
第1章 記憶をコントロールする海馬(記憶とは;記憶障害・認知症とアルツハイマー病について ほか)
第2章 街中に溢れる酸化ストレス(酸化とは;活性酸素はなぜできるか? ほか)
第3章 脳に悪い油(サラダ油とは;なぜサラダ油が体に悪いのか ほか)
第4章 昨今の食料油事情(知らぬ間に口にしているパーム油;パーム油の功罪 ほか)
第5章 脳と体に良い油(青魚の脂肪酸は理想的;えごま油(しそ油) ほか)
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◎青魚の脂肪酸 
◎えごま油(しそ油)
淡黄色の生搾りタイプのえごま油は、カルパッチョや野菜ドレッシング、マヨネーズなどを作るのに最適です。
一方、褐色の焙煎タイプのえごま油は焙煎ゴマ油やラー油の感覚で、過熱料理の最後の味付けとしてラーメンや焼きそばに使うと良いでしょう。えごま油はさっぱり系で脂っこさを感じさせないのが特徴です。

◎あまに油  
トーストや冷や奴、納豆にかけて食べたり、ドレッシングを作ったり、あまに油の使い方はえごま油と似ています。
花粉症でくしゃみや鼻水が止まらない人、アレルギー体質やアトピーで首や手がかさかさの人はだまされたつもりで試してみると良いでしょう。 

◎オリーブ油  
オリーブ油がからだにいい理由は、血中コレステロールを下げる作用があるオレイン酸が70~80%も含まれており、抗酸化作用が強くて香と風味の素になる各種の天然フェノールを含んでいるからです。
安いオリーブ油には要注意 
エクストラバージンオイルを搾った後の搾りカスに残っている油分をヘキサンを使って抽出したピュア・オリーブオイルは、信じられないくらい安いですが、これでは体に悪いサラダ油を使うのと大差ありません。

◎米ぬか油(米油)  
米ぬか油の最大の長所は、他の植物油と比べて圧倒的にビタミンEの含有量が多いこと、植物油の中で唯一、抗酸化物質(γオリザノール)をたっぷり含むことです。
抗酸化作用が強いので米ぬか油は過熱にも強いのです。
油自体は個性を主張せず、素材の持ち味を引き立て、カラッと揚がり、胃もたれや油酔いが非常に少ない。
γオリザノールには性腺を刺激したり、卵胞ホルモン様の作用もあるので、更年期障害の女性には米ぬか油が効くと言われます。また、米ぬかには植物繊維(ステロール)が多く含まれているため、米ぬか油にはコレステロール値を下げる作用があり、コレステロールの降下作用は植物油の中で最も強いのが特徴です。 

◎ゴマ油 
ゴマ油は精製ゴマ油、焙煎ゴマ油のいずれも酸化安定性がきわめて高い。
つまり、煮る、揚げる、炒める、和える、絡めるなどの過熱料理に幅広く利用できるのです。
家庭では、天ぷらにはゴマ油、フライには米ぬか油と区別して用いれば、揚げ物が味わい深くなるだけでなく、健康にも良いでしょう。