投稿者 スレッド: 山本夏彦  (参照数 1140 回)

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山本夏彦
« 投稿日:: 3月 01, 2013, 02:17:33 pm »
山本夏彦(やまもと・なつひこ)
大正4(1915)年、東京下谷根岸生まれ。戦後、インテリア雑誌『室内』を創刊、
今日に至る。辛辣なエッセーで有名。

「今の老人は老人ではない、若い者の口まねに終始します。同棲しても何の参
考にもなりません」
「イギリスではいまだにシェイクスピアを知らないものは人に非ずです」
「科学者は自分がしていることを疑いません。疑うのは哲学者です」
「第二次大戦後、フランスの婦人たちはしぶしぶ参政権をもらった」
「人間には、人間をつかまえる人とつかまる人がいる」
「(福沢諭吉の)脱亜入欧以来、日本人は魂まで売払ったんです」
「千両とっても役者は乞食」
「文部省の役人は国語がすべてだと知らないのです」
「見られない女は女じゃない」
「知識と学問がない人が旅をしても、得るものはない」
「話はすべて自慢話です」
「私はすべて巨大なもの、えらそうなものなら疑う。疑わしいところがなければ、
巨大になれる道理がないからである」

ちょっと語録を拾ってみるだけでも非常にユニークな方と言うことが判る。夏彦
氏の兄は戦前早稲田のラグビー部で大活躍した選手だったとか。

山本夏彦氏は常々、原稿用紙2,3枚で語れぬ事はない。世間で格好をつけ
て言っていることは、実は全部嘘で、虚飾であり、偽善であり、実は違うという
ことを言ってのけるのは痛快さ。原稿用紙2,3枚で語ってしまう語り口にもう
お目にかかれない。残念なことではあるが、これも世の常、静かに冥福をお
祈りします。
 また、彼の著書を図書館で借りて読んでみたい気もする。