投稿者 スレッド: 三人の二代目  (参照数 282 回)

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三人の二代目
« 投稿日:: 2月 25, 2015, 08:35:17 pm »
書名:三人の二代目(上)
著者:堺屋 太一
発行所:講談社
発行年月日:2011/5/12
ページ:457頁
定価:1800円+税

書名:三人の二代目(下)
著者:堺屋 太一
発行所:講談社
発行年月日:2011/5/12
ページ:467頁
定価:1800円+税

偉大な先代が影を薄くしてしまったか?上杉謙信、毛利元就(隆元)、宇喜多直家の2代目、上杉景勝、毛利輝元、宇喜多秀家は戦国時代を織田信長の台頭を睨みつつ、自国をどう存続させていくか?勢力拡大を図る。そこに起こった本能寺の勃発。三人の物語が同時進行する記述。歴史の大転換期の戦国時代を全く違った角度、人物たちにスポットをあてた作品。ある意味2人の母仙桃院(謙信の姉)、お福(直家の側室)と2人の叔父(吉川元春、小早川隆景)の物語とも言える。そして戦国時代後半豊臣秀吉の頃のバブル経済の時代、世の中が落ち着いてくると過剰人員をどう処理して行くか?現在の経済問題にも通じる物語。信長没後、秀吉が天下をとった。五大老となった景勝、輝元、秀家三人の目的は、専横を極める家康阻止で一致。故に、関ヶ原は「家康vs.その他」の戦となっていく。そしてその後は?久々に面白い本に出会いました。

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二代目は先代の苦しみを知るが、初代は二代目の苦労を知らない。
景勝「俺は二代目。先代様の認めた城主や功臣が多過ぎるわ」
秀吉「秀家はわしの猶子(ゆうし)、遠慮は要らぬ」
輝元「誰も彼も私の決定を無視してやがる」

戦国大名の半数以上が消え去っても、三人の二代目は生き抜いた。
仙桃院「景勝、謙信公そっくりになりなさい」
お福「秀家、逆らう者が出たら斬ってもええ」
輝元「俺は二代目。叔父に支えられて生きるしかないのか」

上杉景勝 毛利輝元 宇喜多秀家
戦国の乱世を、生き抜いた知恵と勇気は――。
全国38紙で連載、2000万人が大絶賛!
歴史通が喝采、三つの物語が同時進行する斬新な展開