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演歌の虫
« 投稿日:: 12月 19, 2014, 10:29:00 pm »
書名:演歌の虫
著者:山口 洋子
発行所:文藝春秋社
発行年月日:1985/3/20
ページ:240頁
定価:980円+税

今年9月に亡くなった山口洋子の直木賞受賞作品「演歌の虫」「老梅」を含む4編の短編集。女性作詞家の視点で演歌に情熱を燃やすレコード会社のディレクターの夢(担当したレコードを1000万枚売り上げること。無名の歌手、作詞家、作曲家を発掘すること)と挫折を描いている「演歌の虫」。
旦那が来るのをひたすら待ち続ける老芸妓を髪結いとその亭主の眼で淡々と描いている「老梅」。銀座のホステスからスナックの経営者になって、そこに訪れた作詞家の男に貢ぎ続ける女を描いた「貢ぐ女」。最盛期を過ぎたプロ野球選手とポルノ女優のしがらみ、球団を首になって妻と子供の元に返った元プロ野球選手の生き様を描く。「弥次郎兵衛」を収録している。

噂の女/内山田洋とクール・ファイブ(1970年)
よこはま・たそがれ/五木ひろし(1971年)
もいちど河原町/由美かおる(1972年)
ふるさと/五木ひろし(1973年)
夜空/五木ひろし(1973年)
うそ/中条きよし(1974年)
千曲川/五木ひろし(1975年)
夢よもういちど/真木ひでと(1975年)
愛の始発/五木ひろし(1976年)
もう一度逢いたい/八代亜紀(1976年)
雨の東京/真木ひでと(1979年)
そのひとを愛せますか/伊東ゆかり(1979年)
北の旅人/石原裕次郎(1987年)
アメリカ橋/山川豊(1998年)

などの作詞家