投稿者 スレッド: マドンナ・ヴェルデ  (参照数 334 回)

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マドンナ・ヴェルデ
« 投稿日:: 1月 16, 2014, 01:52:19 pm »
書名:マドンナ・ヴェルデ
著者:海棠 尊
発行所:新潮社
発行年月日:2010/3/20
ページ:277頁
定価:1500円+税

日本では許されていない代理出産をテーマにした小説。美人産婦人科医・曾根崎理恵は彼女の母みどりに「私の子どもを生んでくれない」と問うた。子宮を失った曾根崎理恵の頼みに55才のみどりは唖然とする。代理出産に悩みながらも娘の願いを叶えようと引き受ける。体内で新しい命が宿って、順調に成長しているとき、娘の理恵はアメリカで単身赴任している夫と離婚する。母みどりはこれは誰の子ども、私が産むのは子か、孫か?

法制度の遅れを指摘しながら代理出産の問題を俎上に載せて、大きな問題を提起している。ただ、55才のみどりは何の問題もなく帝王切開で双子の子どもを産む、あまりにも簡単に子どもが出来てしまうように描かれているが、ちょっと疑問。理恵夫婦のクールで、冷静沈着な関係も疑問。