投稿者 スレッド: ICTって何だろう?  (参照数 4077 回)

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ICTって何だろう?
« 投稿日:: 11月 14, 2012, 12:40:38 am »
1995年インターネット元年と呼ばれた年です。11月23日にはWindows95が鳴り物入り
で日本国内で発売されました。その後10年パソコンのハードウェアの価格性能比は格
段に進歩してきています。

 ところがソフトウェアとなるとやっぱり10年前と同じように、初めての人にとって
は非常に使いづらいままの状態で、10年前と同じように覚えるしか手がない状況です。
 ハードウェアとしてのパソコン、ネットワーク回線は格段の進歩で世界でも有数の
環境を安い値段で手にすることが出来るようになってきましたが、パソコンを使う、
使いこなすという面ではどうでしょうか?

 インターネット初期の頃からICTは未来を約束する玉手箱、これからの経済の牽
引車、ICTなくしては日本の将来は無いとまで宣伝され、情報弱者(デジタルデバ
イド)、落ちこぼれを出してはいけない。等で各市町村ではIT講習会なるものを実
施したり、ブロードバンドを僻地まで補助金等を投資して導入してきました。
(山田村はどうなったかな?)
 お米の市場が4兆円、パチンコの市場が30兆円、自動車産業が40兆円、インタ
ーネット関連市場は???これらの産業に変わって肩代わりが出来るのか?出来るこ
とが良いことなのかちょっと考えるべき所に来ているのではないでしょうか?

 インターネットの特性である世界に向かって情報発信が出来る。双方向のコミュニ
ケーションが図れるとの謳い文句も実際に情報発信する人は100人~1000人に1人位で
は。双方向の会話を楽しもうとして会議室、メーリングリスト等で不特定多数の人た
ちを相手に心ゆくまで会話を楽しめたという経験がない。もちろんおしゃべりとか簡
単な情報交換ぐらいはできます。でもそんな程度で会話、対話というのはちょっとと
いう気がします。ちょっと本気で関わろうとすると、必ず失敗する。しつこくなりす
ぎてしまう。これが書物などの書き物だと時間という緩衝剤があって、時間と空間に
一種の隙間を与えてくます。それによって本気で関わってもお返しも緩やかになって
きます。ところがネットワークでは時間も空間も一切の緩衝剤なしでダイレクトに即
大きなお返しが返ってくる恐れがあります。

 またインターネットによっていろいろな情報が簡単に入手出来るようになってきま
したが、簡単にその情報を検索出来る人と、いくら頑張っても見つからない人があり
ます。実は、ここにも今まで自分で学んできた知識、教養の蓄積のある人とない人の
差では?
 したがって、ある程度常識的な事を知っている人にとっては非常に便利なツールで
すが、これから知識、教養を身につけようとしている若い人達、特に子ども達にとっ
ては逆に害になる要素も有ることも知っておくべきでは無いかと思います。

「読書は充実した人間をつくり、会話は機転の利く人間をつくり、書くことは正確な
人間をつくる。」ベーコンの言葉であるが、インターネットの世界はどんな人間をつ
くるのか?これはこれから20年、30年後には答えが出てくると思うが非常に興味
があります。

ICTについては現在進行中であり、まだよく見えないところもいろいろあり見通す
ことは難しいのですが、段々朧気ながらメリットデメリットが見えてきたような気が
します。時代の流れを我が身で感じながらICT時代を泳いでいければと考えていま
す。2001年6月から始まったTaKMiのメールマガジンが今回100号を迎えるとい
うことで日頃感じていたことを述べさせていただきました。みなさんどう感じられま
すか?