書名:震度0(ゼロ)
著者:横山 秀夫
発行所:朝日新聞社
発行年月日:2005/7/30
ページ:410頁
定価:1800円+税
情報は時として魔物と化す。
この小説の主人公は
”情報”かもしれない 横山秀夫
阪神大震災の朝、700キロメートル離れているN県。警本部警務課長・不破義人が姿を消した。県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか?
キャリア、準キャリア、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が、複雑に交錯する……。警察組織内部の醜態をいろいろ描きながら内部告発書的に話は展開する。警察という権力機構内のいかにもありそうなパワーバランスの状況がリアルに描かれている。検察機構の縮図を描いている。また警察組織批判を持って回った言い方で描いている。阪神・淡路大震災、震度0などキーワードはあるが、ほとんど震災とは関係ない。タイトルで読者をつらんが為の作為か?この本も時間つぶしには良いかもしれない。