投稿者 スレッド: 蘆花・徳冨健次郎が一高における講演で発した歴史に残る「名言」  (参照数 113 回)

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【逆説の日本史】蘆花・徳冨健次郎が一高における講演で発した歴史に残る「名言」|NEWSポストセブン
https://www.news-postseven.com/archives/20220608_1759552.html?DETAIL

「新しいものは常に謀叛である」

〈諸君、幸徳君らは時の政府に謀叛人と見做されて殺された。諸君、謀叛を恐
れてはならぬ。謀叛人を恐れてはならぬ。自ら謀反人となるを恐れてはならぬ。
新しいものは常に謀叛である。〉

一つは、熱心な死刑廃止論者であったからだろう。『死刑廃すべし』という短
文が前出の岩波書店刊の『謀叛論』に収録されているが、それによれば健次郎
が死刑に反対するのは、まず誤審があった場合つまり冤罪と後に判明した場合
取り返しがつかないからだが、それよりもなによりも「人間には人を殺す権理
(権利)は無い」と考えるからであり、これはやはり、キリスト教の信仰に基
づくものだろう。

日本の無期懲役は終身刑では無い。判決のときに刑期を定めないだけで、模範
囚ならばつまり悪意を持って言うなら「心のなかでどう思っていようと反省の
態度を演じれば」、十数年で刑務所から出てこられる。殺人に対する処罰が、
死刑に次ぐ重罰が無期懲役だという現行刑法は、死刑で無い場合の刑罰があま
りにも軽すぎる。